フォーミュラ4
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フォーミュラ4(Formula 4、通称F4)は、モータースポーツの一カテゴリー。日本独自のジュニア・フォーミュラの一つである。運営は東名パワード・トムスなどのレーシングカーコンストラクターと鈴鹿サーキット・岡山国際サーキットなどのサーキット側の代表者で構成される日本F4協会が行っている。
FJ1600とF3の間を埋めるカテゴリーとして1993年に創設。当時F3への参戦コストが高騰し、FJ1600から直接F3へステップアップするのが非常に難しくなっていたことが背景にある。同カテゴリー出身の有名選手には道上龍・荒聖治らがいる。
現在は日本自動車連盟(JAF)の地方選手権として東日本・西日本の2シリーズが行われている。エンジン排気量は最大1850ccとなっており、参戦者のほとんどがM-TEC(無限)製のエンジンを使用。タイヤはヨコハマのワンメイク。シャシーはかつては東京R&D製なども存在したが、現在ではウエスト製の事実上のワンメイクになっている。
ただ近年は同種のカテゴリーとしてフォーミュラ・トヨタ(FT)やフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)が存在することなどから、F4の参戦者は減少傾向にある。ここ1~2年は参戦台数が10台を割る状況もしばしば見られる。2006年より「F4日本一決定戦」と題し、FJ1600と同様に優勝者にF3などへのステップアップチャンスを与えるシステムを導入するなどの改革も行われているが、今後同カテゴリーが存続できるかどうかは予断を許さない。