フサオマキザル
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?フサオマキザル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() フサオマキザル Cebus apella |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cebus apella (Linnaeus, 1758) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フサオマキザル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Tufted capuchin |
フサオマキザル(房尾巻猿、Cebus apella)は、哺乳綱霊長目オマキザル科オマキザル属に分類されるサル。別名カッショクオマキザル。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 形態
体長30-55cm。尾長35-50cm。体重2-4kg。頭部の両側に逆立った黒い房毛があることが名前の由来。胴体は別名の通り褐色。尾は長く物に巻きつけることができる。
[編集] 生態
森林に生息する。小規模な群れを形成し、時には他種のサルと混群を形成することもある。群れの中には階級があり一番階級の高いオスが食物を優先して食べる。採食時に低順位個体の接近を許すなど、ある程度は寛容な社会であり、道具使用の伝播などを促進する一因と考えられている。
多様な知性を示すことで知られ、心理学的研究に用いられる。道具使用実験においては、道具を使って手に入れたシロップを傷口に塗ったり、野生においては、コモンマーモセットを養育したりと、珍しいエピソードがいくつも報告されている。
食性は雑食性で昆虫、鳥類の卵、果実、種子等を食べる。食物の採集にも本種の高い知能の片鱗が見られ木を叩いて中にいる昆虫の居場所を突き止めたり、ブラジル乾燥地帯に生息する個体群は体重の三分の一に相当する1kg程の石を使って固いヤシの実の殻を割る行動等が確認されている。野生で道具を使用する稀少な種で、石等で固い殻を割る行動は現生種では本種を除いて3種のみ(ヒト、チンパンジー、カニクイザル)に限られる。
繁殖形態は胎生で、母親だけではなく群れにいる他の個体も子育てに協力する。
[編集] Status
LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- ワシントン条約付属書II類
[編集] 人間との関係
ペットとして飼育されることもあり、本種の高い知能を生かして介護ザルとして訓練されることもある。
[編集] 関連項目
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