フラッシュカット
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フラッシュカットとは、アニメ・ドラマで使用されている、特殊な映像手法の一つ。
[編集] 概要
フラッシュカットとは、0.2~0.5秒程度で瞬間的に映像を変化させていく、映像手法である。リズムに合わせて行われる方法と、ランダムに連続して行われる方法の、二つに大別される。
一般的に、オープニング曲などの音楽に同期する際に、リズムに合わせて瞬間的にカットを割って、次々に映像を変えていくことが多い。特にオケヒットなどの、リズム系の音色に合わせて行われる。
曲とのリズム同期をとる必要があり、リズムがあってないと非常にかっこ悪い演出になるため、音楽的センスのあるクリエーターが担当することが望ましい。
[編集] 歴史
アニメ界においては、フラッシュカット自体は昔から使用されていた。しかし、フラッシュカットが特に注目されたのは、テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングアニメでの演出である。
序盤の流れるような世界観の演出から、中盤のリズムに合わせたフラッシュカット、そして後半のランダムで連続したフラッシュカットの嵐は、見る者に大きな衝撃を与えた。ある意味では、本編以上に感動したファンも多い。
これ以降、多くのアニメ・ドラマにて、同様の手法が取り入れられ、一般的な手法と認知されたが、あまりにも多用されたために「マンネリ化」してしまった。