フルオキセチン
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フルオキセチン (Fluoxetine) はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の1つである。塩酸塩(Fluoxetine HCl)は、商品名プロザック® (Prozac®) としてアメリカのイーライリリー・アンド・カンパニー社からカプセル剤が発売されている。主として、うつ病、依存症、摂食障害等に有効とされている。塩酸フルオキセチンは、月経前症候群にも有効なことから商品名:「Sarafem」として販売されている。
1988年の発売当初はその効果(重度の鬱病患者には効果が劣るが、軽度から中度の患者には、一般の抗鬱剤と同等またはそれ以上の効果が認められる)から、新世代の抗鬱剤、奇跡の薬とも言われ大変な人気を博した。また、鬱病患者でない人が服用しても自信が高まったり、積極的な性格になるといった効能があることで、日本でも個人輸入する人は少なくない。が、その後自殺を誘発させる可能性もあるという副作用に関する説も出ている。主な副作用としては、吐き気(21.1%)、頭痛(20.9%)、神経痛(14.9%)など。日本では2007年2月現在、未承認薬。
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