ブラックタイガー (プロレスラー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プロレスラーにおけるブラックタイガーは、覆面レスラーのリングネームである。「暗闇(くらやみ)の虎」と呼ばれた。タイガーマスクのライバルとしてプロレス興行に登場する。タイガーマスクをそのままネガポジ反転させたような姿で、まさにプロレス的なギミックにあふれた存在である。全員の正体が外国人レスラーでそのいずれもがプロレスラーとしては一流の実力の持ち主である。基本的にはタイガーマスクの引き立て役とはいえ、しっかりとしたムーブを持っている。初代ブラックタイガーのプロレスでの登場と連動する形で漫画版『タイガーマスク二世』でも登場し、宇宙プロレス連盟最後の刺客としてタイガーマスク二世と死闘を繰り広げた。
2005年現在、ブラックタイガーを名乗り、新日本プロレスに登場したレスラーは4人が確認されている。
目次 |
[編集] 初代ブラックタイガー
1982年4月の蔵前国技館でデビュー。その正体はイギリス中量級で最強を謳われたローラーボール・マーク・ロコ(マーク・ロッコとも)。初代タイガーマスクである佐山聡のイギリス修行時代のライバルでもあった。得意技はツームストーン・パイルドライバー。無尽蔵のスタミナと巧みな試合作りで佐山タイガーを苦しめた。第6代WWF(現WWE)ジュニアヘビー級チャンピオン。佐山タイガーがジャーマンスープレックス狙いでバックをとったところ、足で急所を蹴り上げる反則技を使い封じている。お笑い芸人の東野幸治によると現在マーク・ロコはスペインの小さな島で移動動物園の園長をしているらしい、ということだが真相は不明。
[編集] 二代目ブラックタイガー
1993年、3代目タイガーマスクのライバルとしてデビュー。1996年には、獣神サンダー・ライガーを破りスーパージュニア初優勝。同年、ザ・スカイダイビング全試合Jrオールタイトルマッチでのメインで当時IWGPジュニア王者だったザ・グレート・サスケに挑戦。得意技はスイングDDTとBTボム。その正体は、WWEスマックダウンに所属していたエディ・ゲレロ(故人)。
[編集] 三代目ブラックタイガー
メキシコで活躍していた同名のレスラーが新日本プロレスのリングに上がった。初登場はケンドー・カシンのパートナーとしてで、4代目タイガーマスクの新日本参戦よりも早い。その正体はシルバー・キングで、マスクを被る前に新日本プロレスに参戦していたこともある(ちなみに、ドクトル・ワグナー・ジュニアの実弟でもある)。得意技は連続ムーンサルトプレス。前述の通り、唯一、新日本の流れを組まないブラックタイガーである。
[編集] 四代目ブラックタイガー
2005年にデビュー。初代ブラックタイガーであるローラーボール・マーク・ロコの弟子であるとされ、その正体はロッキー・ロメロ。2005年、アメリカでNWAジュニアヘビー級のタイトルを獲得、同年10月に行われた4代目タイガーマスクの持つIWGPジュニア・ヘビー級王座とのダブルタイトルマッチに勝利二冠王に。しかし、2,19両国国技館でタイガーマスクにタイガースープレックスで敗れ無冠に。2006ベストオブザスーパージュニア出場。CTUのメンバーとしても活動していたが2006年末に新日本ロス道場コーチを解任され、ROHへと戦場を移し、2007年2月からのNOAHのシリーズにロメロ名義で参戦。大阪市中央公会堂大会では石森太二選手と組んでGHCジュニアヘビー級タッグ王座に挑戦したがタイトル奪取はならなかった。