ブリヂストン招待選手権
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ブリヂストン招待選手権(ブリヂストンしょうたいせんしゅけん、WGC-Bridgestone Invitational)は、世界ゴルフ選手権シリーズの第2戦として、毎年8月最終週に開かれるゴルフの大会である。会場はアメリカ・オハイオ州アクロンにある「ファイアストーン・カントリークラブ」で行われる。
この大会は元々日本電気(NEC)のアメリカ現地法人が長年協賛してきた「ワールドシリーズ・オブ・ゴルフ」が世界選手権シリーズに編入されたもので、1999年以後2005年まではNEC招待選手権というタイトルであった。メジャーリーグ(野球)と同じように、4大メジャーに次ぐ「真の世界一決定戦」という位置づけの大会のひとつである。2006年からスポンサーがブリヂストンに変わり、現在の名称に変更された。
大会に出場できるのは当年度の世界ランキング50位以内に入った選手、また世界各地のツアー競技で指定された大会の優勝者、ならびに団体戦のライダーカップとプレジデンツカップの代表選手が対象となる。(ライダーカップは米国代表12名とヨーロッパ代表12名、プレジデンツカップは米国代表12名と国際選抜チーム代表12名)試合は4日間のストロークプレー方式で行われる。
本大会が世界ゴルフ選手権に編入された後、最初の2回はメジャー大会最終戦の全米プロゴルフ選手権から1週間の間隔を置いて行われていた。しかし2001年度の大会から、全米プロゴルフ選手権のすぐ翌週に開催されるようになった。そのため、出場資格のある選手たちにとっては大規模な大会の連戦となり、コンディションの調整が大きなカギを握る。2002年度の大会だけは、ファイアストーン・カントリークラブが「全米シニア選手権」の会場に使用されたため、別のコースで行われたが、2003年からは再び元のファイアストーンに戻った。このコースは16番ホール(パー5)に“Monster”(モンスター、距離が非常に長いことからついた)という愛称がある。
1999年に世界ゴルフ選手権第2戦となってからは、1999年~2001年にかけてタイガー・ウッズが大会3連覇を飾っている。その2年前、まだ本大会がNECワールドシリーズ・オブ・ゴルフだった1997年に、グレグ・ノーマン(オーストラリア)がここで最後のPGAツアー優勝をした。
[編集] 大会歴代優勝者
(世界ゴルフ選手権 NEC招待時代)
- 2005年 タイガー・ウッズ(アメリカ) [4年ぶり4度目]
- 2004年 スチュワート・シンク(アメリカ)
- 2003年 ダレン・クラーク(北アイルランド)
- 2002年 クレイグ・パリー(ニュージーランド)
- 1999年~2001年 タイガー・ウッズ(アメリカ) [大会3連覇]
(NECワールドシリーズ・オブ・ゴルフ時代の歴代優勝者)
- 1998年 デビッド・デュバル(アメリカ)
- 1997年 グレグ・ノーマン(オーストラリア)
- 1996年 フィル・ミケルソン(アメリカ)
- 1995年 グレグ・ノーマン(オーストラリア)
- 1994年 ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)
- 1993年 フルトン・アレム(南アフリカ) Fulton Allem
- 1992年 クレイグ・スタドラー(アメリカ)
- 1991年 トム・プルツァー(アメリカ) Tom Purtzer
- 1990年 ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)
- 1989年 デビッド・フロスト(南アフリカ)
- 1988年 マイク・リード(アメリカ) Mike Reid
- 1987年 カーティス・ストレンジ(アメリカ)
- 1986年 ダン・ポール(アメリカ) Dan Pohl
- 1985年 ロジャー・モルトビー(アメリカ) Roger Maltbie
- 1984年 デニス・ワトソン(ジンバブエ)
- 1983年 ニック・プライス(ジンバブエ)
- 1982年 クレイグ・スタドラー(アメリカ)
- 1981年 ビル・ロジャース(アメリカ)
- 1980年 トム・ワトソン(アメリカ)
- 1979年 ロン・ヒンキー(アメリカ) Lon Hinkle
- 1978年 ギル・モーガン(アメリカ)
- 1977年 ラニー・ワドキンス(アメリカ)
- 1976年 ジャック・ニクラス(アメリカ)