ブリッジ (お笑い用語)
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ブリッジ(bridge)とは、お笑い用語でショートコントなどの連続したネタの間にはさむ言葉や動作のこと。ギャグの一種だが、複数回使用されるのが特徴である。擬音語を使用することが多い。
元来は放送・舞台用語であり、テレビ・ラジオ番組や舞台劇の中で、2つの場面の間の橋渡しをするための音楽や効果音などを指す。お笑いにおける「ブリッジ」は、この場面のつなぎの音を演者自身がパフォーマンスし発するわけである。
[編集] ブリッジの役割
ブリッジの多くは一定のリズムを伴う。そのためブリッジを挟むと、ショートコント間の間(ま)を引き締め、テンポ良くリズミカルなネタの流れを生み出す効果がある。
また、ブリッジは連続したショートコントの区切りをはっきりさせる働きも持っている。シュールで万人受けしにくいネタの場合、オチの後にブリッジを使用することで、オチの部分をより鮮明にさせることができる。ブリッジがあることでオチを認識し易くなるからである。このようにブリッジは、笑いを誘うためのテクニックとしての役割も果たしている。
ブリッジが一般に認知されるようになると、ネタのレベルがさほど高くなくてもブリッジだけで客をつかみ笑いを誘導することができるようになる。ただし、あまりブリッジを乱用すると単なる一発屋扱いされ、飽きられる可能性もあるので注意が必要である。
時として、ブリッジのフレーズが一世を風靡することがある。社会現象になったり、流行語大賞に選出・ノミネートされるケースも時折見られる。
[編集] ブリッジの種類
ブリッジは大別すると以下の2つに分類される。
オチ型ブリッジ:
- オチの直後に挟まれるタイプのブリッジ。最も基本的なパターンであり、オチとの相乗効果を期待しやすい。アンガールズの「ジャンガジャンガ~」が代表的である。
フリ型ブリッジ:
- オチの前振りとして使用されるタイプのブリッジ。オチ型に比べると使い手は少なく、またブリッジとしての印象度もさほど強くはない。ただしオチのフレーズが極端に短い場合は、次のブリッジでオチ型と同じ効果を生むこともある。「どうでもいーいですよー」などのブリッジを持つ、だいたひかるが得意とする手法である。
[編集] ブリッジの例
- アンガールズ
- 「ハイ、ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャ~ンジャ~ジャジャ~ン」
- イシバシハザマ
- 「チャーチャーチャチャチャチャーチャチャッチャッ!」
- 『ドッドドドドド』「笑いが」「6分咲き~」
- いつもここから
- 「悲しいとき~!」
- 「どけどけ~!どけどけ~! 邪魔だ邪魔だ~! どけどけ~!どけどけ~!」
- 「かわいいね~」
- 井上マー
- 「先公は言った・・・」
- 「聞こえる・・・○○が叫んでる・・・」
- オリエンタルラジオ
- 「武勇伝! 武勇伝! ブユウデンデンデデンデン! レッツゴー!」
- かつみ♥さゆり
- 「夫婦(めおと)愛」
- 小梅太夫
- 「チクショー!」
- ザ・たっち
- 「ハイ、キュッキュッキュ」
- 360°モンキーズ
- 「ワンツー、ズンズンザン!」
- 三瓶
- 「三瓶です!」
- 末高斗夢
- 「♪ハイ、末高斗~夢~」
- スピードワゴン
- 「あま~い」
- 底ぬけAIR-LINE
- 「あーども!!」
- だいたひかる
- 「どうでもいーいですよー」
- 「私だけでしょうか・・・私だけ・・・」
- 「軽くヤバイ」
- 「杉村太蔵です!」
- ダンディ坂野
- 「Get's!(ゲッツ!)」
- 「Get's and Turn!(ゲッツ アンド ターン!)」
- 「二岡!」
- 「江藤!」
- 超新塾
- 「俺が○○!」「(他のメンバーが)何っ!?」
- ドリームボンバー健
- 「ドリームボンバー!」
- 「パラグライダー!」
- 猫ひろし
- 「ハイッ! ラッセーラー、ラッセーラー、ラッセーラー、ラッセーラー、ポーツマス! ポーツマス!」
- パイレーツ
- 「だっちゅーの」
- 爆烈Q
- 「だーめーやーねー」
- 波田陽区
- 「~ですから!! 残念!!」
- 「~斬り!!」
- パッション屋良
- 「ア~イ、アア~イ、エビバディパッション!」
- パペットマペット
- 「パペットマペット!」
- ヒロシ
- 「ヒロシです」
- マイケル
- 「○○マイケル!」(「ドンマイケル!」「おしマイケル!」など)
- 「マイケルマイケル~」(「空気が読めない」などと続く)
- 安田大サーカス
- 「はいー!! どーん!どーん!どーん! ○○!! どどーんどどーん! ○○で~す!」
- レギュラー
- 「はいっ、はいっ、はいっ、はいっ、はいっ! あるある探検隊! あるある探検隊!」