ブリット・アワード
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ブリット・アワードは毎年イギリスで開催される音楽の祭典式。英国レコード産業協会によって催される。
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[編集] 概略
この賞は1977年に初めて開催され、BPI(英国レコード産業協会)の援助のもと現在まで開催されている。ブリット・アワードと名づけられたのは1989年から。マスターカードが長期にわたりこのイベントをサポートしている。ブリット・アワードは1989年までは生放送だった。この年、サマンサ・フォックスとミック・フリートウッドが司会を務めたが、台詞を忘れたり、バンドの演奏ミス、雑音、授賞式が次の日の夜まで続いたということもあり、1989年以降は録画放送である。その録画放送はうまくいった。例に、1996年にマイケル・ジャクソンがパフォーマンスをしているときにジャーヴィス・コッカーがそのステージを支配してマイケル・ジャクソンからその場を奪うというパフォーマンスがある。2007年2月14日には1988年以来の生放送を実現させた。18年ぶりにライヴ中継されたセレモニーの中で、オアシスの受賞、そしてパフォーマンスは目玉のはずだったが、期待外れな演出に終わってしまった。噂されていたリンゴ・スターの姿はなく、バンドは司会のラッセル・ブランドから賞を受け取った。さらにノエル・ギャラガーのコメントの真っ最中やバンドの演奏途中に何度か音が途切れるというハプニングも。また、彼らは「Cigarettes & Alcohol」「The Meaning Of Soul」「Morning Glory」「Don't Look Back In Anger」「Rock 'N' Roll Star」の5曲を演奏したが、時間切れのため最後の2曲は生放送されなかった(のちに録画で残りの2曲も放送された)。
[編集] 主な受賞者
- 1977年:ビートルズ(3受賞)、クリフ・リチャード、クイーン(1受賞)
- 1982年:ジョン・レノン(1受賞)
- 1983年:ポール・マッカートニー(2受賞)
- 1984年:マイケル・ジャクソン(1受賞)
- 1985年:プリンス(2受賞)
- 1989年:フィル・コリンズ、マイケル・ジャクソン(2受賞)
- 1994年:ビョーク、テイク・ザット(2受賞)
- 1995年:ブラー(4受賞)
- 1996年:オアシス(3受賞)
- 1997年:スパイス・ガールズ(2受賞)
- 1999年:ロビー・ウィリアムズ(3受賞)
- 2000年:ファイブ、トム・ジョーンズ、スパイス・ガールズ(1受賞)
- 2001年:ウエストライフ、エー・ワン、エミネム、マドンナ(1受賞)ロビー・ウィリアムズ、U2 (2受賞)
- 2002年:ウエストライフ、ブルー、デスティニーズ・チャイルド、スティング(1受賞)
- 2003年:コールドプレイ(2受賞)
- 2007年:アークティック・モンキーズ、キラーズ(2受賞)ジャスティン・ティンバーレイク、テイク・ザット(1受賞)
[編集] 受賞数
歌手名 | 受賞数 |
---|---|
ロビー・ウィリアムズ | 15回 (テイク・ザットで4回) |
U2 | 7回 |
アニー・レノックス | 7回 |
コールドプレイ | 6回 |
ポール・マッカートニー | 6回 (ビートルズで4回) |
プリンス | 6回 |
ジョン・レノン | 5回 (ビートルズで4回) |
マイケル・ジャクソン | 5回 |
テイク・ザット | 5回 |
ジョージ・マイケル | 5回 (ワム!で2回) |
スパイス・ガールズ | 4回 |
エミネム | 4回 |
ビョーク | 4回 |
オアシス | 4回 |
ブラー | 4回 |
フレディー・マーキュリー | 4回 (クイーンで3回) |
スティング | 4回 (ポリスで2回) |
ビートルズ | 4回 |
(2007年2月15日現在)