ブルカ
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ブルカ(アラビア語: برقع Burquʿ; ダリー語: بورقا Bōrqā; چادری Chādo(a)rī)とは、伝統的にイスラーム世界の都市で用いられた女性のヴェール(ヘジャブ)の一種。歴史的にはアラビア半島、エジプトやシリアで用いられた顔の覆いを指すが、現在の日本語の用法は主にアフガニスタンの女性が用いるものをさす。テント状の布で全身を覆いイスラム教徒の女性が肌を他人に見せないようにし、顔の部分のみ網状になっており視覚を確保する。ターリバーンによるブルカ着用の強制という言説から、イスラームによる女性抑圧の象徴として扱われる。しかしながらパシュトゥーン人の文化的伝統や気候に対応した機能も当然持っており、ブルカ=女性抑圧と単純に断じるのは危険である。また、全身を覆う理由として、男性の目から逃れる(性別の判別をつきにくくさせる)ためという説もある。
ブルカの特徴はイランなどで一般的なチャードルがスカーフ状の方形布であり大きさがさまざまであるのに対し、帽子に染色された襞のある絹などの布が縫いつけてあり、テント状の形状であることである。多くはかかとまでの全身を覆う。なおこれは西欧語やダリー語、パシュトー語ではチャードリーと言い、ブルカは本来、チャードリーのうち顔を隠す面紗が全身を覆う布とは別の布で出来ているものを指す(写真もブルカではなくチャードリーである)。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- Dupree, Nancy Hatch, 'Clothing xiii. in Aghanistan,' The Encyclopædia Iranica, vol.5, New York, 1992, pp.811-15. [1]
- ふいめい「「ブルカ」三つの謎」」[2](2005年12月31日閲覧)
- Stillman, Y.K. , et al., 'Libās,' The Encyclopedia of Islam,, vol.5, Leiden, 1986, pp.732-53.
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