プリズム・アーク ~プリズム・ハート エピソード2~
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プリズムアーク | |
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対応機種 | WinXp(リマスター版はvista対応) |
発売元 | ぱじゃまソフト |
発売日 | 2006年8月25日(Win) 2006年9月22日(同通常版) 2007年3月2日(リマスター版) |
ジャンル | SRPG style ADV |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 固定 |
エンディング数 | 8(バッドエンド含む) |
セーブファイル数 | |
画面サイズ | 800*600必須 |
BGMフォーマット | CD-DA |
キャラクターボイス | フルボイス |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
備考 | 最新版パッチVer 1.02c |
『プリズム・アーク ~プリズム・ハート エピソード2~』は2006年8月25日にぱじゃまソフトより発売されたアダルトゲーム作品。タイトルの通り2000年に同社から発売された『プリズム・ハート』の続編であり、前作キャラクターの子供の世代が主人公となる。コミックマーケット71やオフィシャル通販では本作品のファンディスク『テレサとハート』も限定販売された。
美少女ゲームアワード2006にてグラフィック賞・ベストキャラクター賞・プロモーション賞を受賞。
目次 |
[編集] 概説
ヴィントラント王国を舞台とした世界で繰り広げられる。戦闘はポリゴンキャラをコマンド入力で動かすSRPG、基本シーンはADVの複合型システム。ADVパートでの選択肢の結果により女性キャラクターとの親愛度が変化し、それぞれへのエンディングに分岐する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
序盤~中盤にかけてローゼンベルグ騎士養成学校での学園生活がメイン。中盤以降は宗教戦争を軸に大きな戦いに発展していく。
[編集] キャラクター
声優はドラマCDのもの。ゲームのものは非公開となっている。
- ハヤウェイ/主人公(声優:鈴村健一)
- お気楽主人公。武器はアーラ・グラディウスという名前のバスタードソード。主要キャラだがフルボイスではなく、ADVパートの一部と戦闘パートでのみボイス付。何らかの特別な存在であるようで、物語中でははっきりとした解答はなかったが、ビジュアルファンブック内で多少補完されている。それによると、彼はレリヒオンと同じく『神』の一人であるらしい。前作で登場したグスタフ王とエコーは彼の祖父と祖母。(彼らとは血縁関係は無く、18年前に空から降りてきた赤子の彼をエコーが保護して育てていた。)
- 名前はヤハウェのアナグラムである。
- プリーシア(声優:榊原ゆい)
- ツンツンお姫様。武器はレイピア。凄腕の剣士だが神楽以外には短気で攻撃的、素直になれない性格。行方不明の王女ではないかと噂されているが、実際は王女ではなく、姫のような振る舞いは敵対者からその目を自分に向ける影武者を演じる為だった。キザーロフの娘であり、本名はプリーシア・フォン・ローゼンベルグ。時々(興奮したとき、混乱したときなど)父親同様反語が出る。メインヒロインであるはずだが最初に攻略できること、ルートの内容が特別でないこと等からユーザーからは嫌われてもいないが特別好かれている訳でもなく、微妙な扱いとなっている。
- 神楽(声優:生天目仁美)
- 和の国の巫女。武器は弓で、治癒魔法を得意とする。寡黙な食いしん坊、普通の人とちょっと感覚がずれているがお茶目な面も。ある事をきっかけに不死に近い驚異的な回復力を身につけていた。それは、故郷が流行り病に陥った際、彼女だけが村に伝わり、彼女の一族が守っていた『不老不死の薬』を両親に飲まされたことが原因である。
- まだ幼かった神楽は村人が全滅し、死体が腐乱するほどになっても状況を受け入れることができず、偶然破戒僧が立ち寄るまでは「みんなは生きている」と思い込んでいた。破戒僧により前作のカミナが率いる組織に引き取られ、ようやく現実を受け入れる。しかしこのことが原因で、以前は明るかったが、寡黙で笑わないようになってしまった。
- 彼女のルートのエンディングにて、ようやくその呪縛とも言える不死の力から解放された。また故郷に帰り、家族や村人たちをハヤウェイとともに供養した。
- フェル(声優:水橋かおり)
- 自称天才魔法少女。武器はマジカルハンマーで、魔法攻撃を得意とする。いつも魔法を暴発させ場を混乱させるトラブルメーカー。主人公を巡ってフィーリアとよくケンカをしている。明るく気さくな性格だが重い過去を持つ。実は天使の失敗作である。彼女のルートはその展開から比較的人気が高い。
- 名前は英語で『失敗』を表す『fail』から。
- 壬生華鈴(声優:松井菜桜子)
- 生真面目熱血教官。壬生流剣術と言う太刀の二刀流で戦う。和の国の武士である父とヴィエーラ人の母をもつ。ヴィエーラ王国最強と謳われるテンペル騎士団(テンペルリッター)の騎士。学校へは実技指導にやってきた(実際は本国でも問題児だったため厄介払いされた。) 極度の方向音痴で学校内ですら迷う(テレサルートのエンディングでもハヤウェイとテレサにこのことを茶化されていた。) レリヒオン教の敬虔な信者。かつての親友だったシスター・ヘル(テレサ)を過去の誤解から極度に敵視している。
- フィーリア(声優:桃井はるこ)
- 主人公の世話焼き・焼き餅焼きでブラコンな妹。主人公を巡ってしばしばフェルとよくケンカをする。武器はモップ(学校の備品)だが戦闘にはほとんど参加しない。彼女のルートで隠されていた正体が明らかになる。その正体は前作主人公マイステル、前作メインヒロインプリンセアの一人娘で行方不明のヴィントランド王国王女。本名フィーリアレーギス・フォン・グリューネワルト。唯一EDが特別扱いになっている事と最後に攻略できることから、実は彼女のルートこそがトゥルールートなのではとの声もある。本作中ではエッチシーンが存在しなかったが、ファンディスク「テレサとハート」で追加された。
- リッテ・ラートゥス(声優:こやまきみこ)
- ロリメガネ教師、天才的な頭脳と知識を持つが性格はかなり子供、ドジッ娘属性。魔法攻撃を得意としており、打撃は2つの浮遊魔法石を相手にぶつける。父のバードレは天使の開発者であり、彼女自身も過去に天使研究に深く関わっていた。裏ではジュダスの手先として暗躍していたがそれは神と天使を倒して天使の製造技術を封印する為の行動だった。彼女のルートでは彼女がラスボスとして立ちはだかる。攻略法を知らないと本来のラスボスであるジュダスより強い。
- 作中のドジがほとんど計算ずくだったというものや、彼女のルートの立ち位置が非常に悪いため、人気は低い。
- 余談だが、ネットラジオ プリズムナイトⅡの質問コーナーにて、彼女はヒロイン中一番年が上であることが明らかとなった。
- 名前のリッテ・ラートゥスはラテン語で『賢者』の意。
- シスター・ヘル(テレサ)(声優:浅川悠)
- 巨大な十字剣を持つシスター。サブルム軍の傭兵で主人公の前に幾度も立ちはだかる。テレサとしてはメディアードの街で出逢った。子供好きで、孤児院にお菓子を差し入れている。元々は華鈴と同じく敬虔なレリヒオン教信者だったがある事件をきっかけに神の信仰を捨てていた。華鈴とはかつて親友だった。リッテ同様最初からヴィエーラの実態を知っている人物。サブルムについたのは復讐の為であった。
- 発売前人気投票では全ヒロイン中1位を獲得していて、彼女がヒロインのファンディスクも製作されている。
- 名前は実在の人物であるマザーテレサから。
- エイン
- ユング
- アクティ
- キザーロフ(声優:岡野浩介)
- 反語貴族。前作プリズムハートから引き続き登場。国王不在のヴィントランド王国を摂政として支える。またハヤウェイたちが通う騎士学校の校長をしている。普段はただのスケベ貴族だが剣の腕は確か。王国最強の騎士として天使の大群に名乗り上げる姿は劇中屈指の名シーン。
- 上記のプリーシアの項目であるとおりプリーシアの父親であるが、未だにプリーシアの母親、つまり妻が誰か明らかになっていない。このことはファンの間で発売当時からたびたび議論されている。
- 暗黒騎士(声優:子安武人)
- サブルム帝国軍所属。全身を覆い隠す黒い鎧と竜の翼のようなものを身につけている。強い者と戦うのが生き甲斐で、幾度となくハヤウェイ達の前に立ちはだかる。正体は前作『プリズム・ハート』の主人公であるマイステル。
- ゲロート・ポイオス
- サブルム帝国の皇帝。元々は一介の将軍だったが、クーデターによって皇帝の座に着いた。その実態は戦争の黒幕である三賢者の傀儡であり、かつての遠征でヴィントラント軍に母親を殺された恨みを利用されていた。散々三賢者に利用された挙句、最期は用済みとされ殺された。
- 名前はラテン語で『道化』の意。
- ジュダス(声優:石井康嗣)
- テンペル騎士団(リッター)団長。華鈴の上司。その正体はフェルと同じく、天使にされた被験者の初めての成功例。神の血をひく3賢者には逆らえないようになっていた。リッテルート以外では彼がラスボスとなる。(バッドEDはボスがいない)フィーリアルートでは完全体となる。
- 3賢者(ケスビム・トーラ・ネイビム)
- ヴィエーラ王国の最高権力者。全ての黒幕。実は何百年も生きている。元々はレリヒオンの弟子だったが、彼の持つウームやアルクの技術を奪うためにレリヒオンを裏切り抹殺している。天使の技術を用い不老不死になろうと企んでいた。
- 自らを神と称してハヤウェイたちに襲い掛かるが逆に倒される。その後天使の細胞が暴走して体が融合し、天使以下の醜悪な怪物と化して更に彼らに立ちはだかるが再び破れ、挙句の果てにはジュダスに踏み潰されてあっけない最期を遂げた。
[編集] スタッフ
- 原画:メイン大野哲也、ディフォルメ娘太丸
- シナリオ:亜麻矢幹
- 音楽:I've Sound / OdiakeS / C.G mix
- オープニングテーマ:「贖罪のラプソディー」 歌:桃井はるこ
- セカンドオープニングテーマ:「原罪のレクイエム」 歌:KOTOKO
- エンディングテーマ:「Sigh…」 歌:桃井はるこ
- セカンドエンディングテーマ:「追憶のノクターン」 歌:中原涼
[編集] コミック版
ゲーム発売に先行して月刊コミック電撃大王(2005年12月号~2006年10月号)にて佐伯達也によるコミック版が連載。
単行本は2006年11月27日発売で全一巻(ISBN 4840236739)。
[編集] 外部リンク
- パソコン版公式サイト(ぱじゃまソフト)
- アニメ公式サイト
- サポートページ