プルラン
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プルラン(pullulan) はグルコースのみからなる多糖類の一種で、グルコース3分子がα1-4結合したマルトトリオースがα1-6結合で繋がった構造を持つ。すなわち、結合はα1-4、α1-4、α1-6という並びの繰り返しである。CAS登録番号は9057-02-7。1939年、Bauerらにより黒色酵母Aureobasidium pullulansの培地から抽出され命名された。加水分解酵素による分解で、マルトトリオースまたはパノースを与える。
[編集] 性質と利用法
- プルランは水溶性で保水力に富み、化粧品などに利用される。
- 安全性が確認されており、日本ではデンプン同様、使用制限の無い添加物として使われている。また無味で皮膜性、造膜性に優れているため、天然由来のフィルムやカプセルとして使われている。
- 2006年には日本薬局方に収載され、医療用にも用いることができるようになった。
プルランの様々な性質を利用して、以下のような用途にも用いられる。
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