ホルンフェルス
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ホルンフェルス(hornfels)は、変成岩の一種。変成作用の中でも特に、接触変成作用によって生じる。熱による変成が顕著。
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[編集] 分類
ホルンフェルスは、原岩の種類により分類される場合と、ホルンフェルス形成後に特徴的に生成する鉱物種により分類される場合とがある。
[編集] 原岩の種類による分類
ホルンフェルスとなる岩石は主に、砂岩や泥岩などの堆積岩である。原岩が砂岩の場合は砂質ホルンフェルス、泥岩の場合は泥質ホルンフェルスという。
なお、原岩が石灰岩の場合には結晶質石灰岩(大理石)、チャートの場合には珪岩と呼ばれる。
[編集] ホルンフェルス中に形成した鉱物による分類
ホルンフェルス中(特に泥質ホルンフェルス)に特徴的に見られる鉱物として、菫青石、紅柱石、珪線石などがある。それぞれの鉱物を含むものを、特に菫青石ホルンフェルス、紅柱石ホルンフェルスとも呼ぶ。
これらの鉱物は、形成する温度圧力条件が決まっているものが多い。そのため、ホルンフェルス中にどの鉱物が形成しているかにより、そのホルンフェルスを形成した接触変成作用の温度条件を推定することもできる。また、ひとつのホルンフェルス岩体中で、熱源となったマグマを中心に累帯構造が形成されることもある。
菫青石ホルンフェルスは、岩石の表面に現れた菫青石がまるで花が咲いたように見えるため、「桜石」という名の飾り石として利用されることもある。桜石の産地としては、京都市大文字山、群馬県勢多郡東村などが有名。