ホレス・ウォルポール
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ホレス・ウォルポール(Horace Walpole, 1717年9月24日-1797年3月2日)はイギリスの政治家、小説家。『オトラント城奇譚』で知られる。
政治家ロバート・ウォルポールの三男である。イートン校とケンブリッジ大学で学ぶ。1739年から二年間、詩人トーマス・グレーとともにフランス、イタリアを遊学した。国会議員も務めているが、むしろ趣味的な生活ぶりで知られる。別荘のストローベリ・ヒルを改築して(工事は1750年頃から数十年にわたった)、自分好みの中世ゴシック風に仕立てたが、これが大変な評判になり、毎日見学者が来るほどであった。57年からそこに印刷所をもうけ、自作やグレーその他友人の作品を次々と印刷出版した。また、ある日見た夢をもとに中世の古城を舞台にした幻想的な小説『オトラント城奇譚』(1764年)を書き、これも評判を呼んだ。ストローベリ・ヒルと『オトラント城奇譚』はイギリスにおけるゴシック趣味の流行に決定的な影響を与えた。
1791年、襲爵して4代オーファード伯となった。