ホールコンピュータ
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ホールコンピュータとは、パチンコ、パチスロ店に設置される専用コンピュータのこと。「ホルコン」等と略称されることもある。
パチンコ・パチスロ台とLAN接続され、各台がどの程度の出玉を出したか(いわゆる「差玉情報」)に関する統計情報をリアルタイムに収集し、パチンコ店の経営管理に利用するのが一般的な利用方法である。
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[編集] 主なメーカー
など
[編集] 攻略法(ホルコン打法)
ホールコンピュータは一般的には統計情報の収集のみを行い、それ以外の機能は持たないとされているが、「実際にはホールコンピュータ(サーバ)が大当たり回数や大当たりの発生をコントロールし、新台やいわゆる『本日のイベント機種』に当たりを集中させたり、ホールが赤字とならないように出玉・メダルの総数をコントロールしているのではないか」とする考え方を元に、「サーバがどの台を大当たりさせようとしているか」を読みとるという攻略法が存在する。
[編集] 法則
- ホールコンピュータが大当たり判定を行う時間の法則
- 台は、一定の法則により各シマ内で4~6台くらいづつグループ分けされている
- 大当たり判定の時刻になるとホールコンピュータがグループ単位で大当たり抽選を行い、当選したグループ内に大当たりが発生し、暫くの間、大当たりがそのグループ内を周回する法則
- ホールコンピュータがホール内の出玉数を平均化させるため、大当たり回数や営業時間帯によって放出度合い(好調・不調)の切替え周期がある法則
などが存在するとし、これらを予想して『大当たり判定に当選することが多いグループ』『次にホールコンピュータが大当たりをさせる台』を探し出して待ち伏せるという、攻略法というよりは予想屋的な打法で、遊客が能動的に何かを仕掛ける「セット打法」とは内容が大きく異なる。
[編集] メーカーと攻略法支持者の見解
なお、パチンコ・パチスロの各メーカーはホールコンピュータによる出玉の遠隔コントロールの可能性を否定し、純粋に各台の完全確率抽選によるものとしているが、同攻略法の支持者は「各台毎の純粋な抽選ならば新台やイベント台に当たりが集中することの説明が付かない」「イベント台も完全確率ならば、何を根拠にイベントとするのか」等と主張している。
一方これに対し、メーカーは「新台や、店がイベント等と宣伝した台はそれだけたくさん遊戯されるため、当然抽選数が多くなるから大当たりが増えることには因果関係がある」「イベントとは店が客に遊戯をさせるための宣伝手段にすぎない」という理屈で一様に反論している。
[編集] 備考
この理論を攻略法として販売する会社も存在しているが、セット打法に比べて内容が地味なためかあまり話題に上らず、その有効性の有無や攻略法詐欺として騒がれることは比較的少ない。
また最近では、ホールコンピュータと店内の監視カメラを利用した顔認証システムを接続し、「同じ人物が長時間台を打っている場合に大当たりが来ないようにする」「特定の人物に大当たりが集中する」といったことも行われているのではないか、という憶測も主にネット上を中心に広まっているが、まだ公式にこういったシステムの存在が確認されたことはない。