ボクはしたたか君

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ボクはしたたか君は、週刊少年ジャンプに1988年50号～1990年18号まで連載されていた学園ギャグ漫画。作者は『ハイスクール!奇面組』で名を馳せた新沢基栄。連載開始からずっと人気を保ち続け、新キャラ登場で脂が乗ってきた矢先に、作者の持病である腰痛が再度悪化のため休載し、そのまま惜しまれつつも連載終了となってしまった。単行本は通常のジャンプコミックス（以下、ＪＣ）版は全5巻。愛蔵版であるジャンプコミックセレクション（以下、JCS）版は全4巻。なお、JCS版の2巻にはVジャンプにて短期連載された「ハッピーにおまかせ!」が収録。さらに最終巻である4巻では一部収録順序が異なっていたりする。また、タイトルロゴもＪＣ版とＪＣＳ版とでデザインが異なっている。

[編集] 作品概要

1作あたりのページ数は13ページと短めではあるが、その中に主人公であるしたたか君を中心としたドタバタ活劇、アドリブの効いた台詞、パンチの強いギャグが生きており、短いページ数を思わせないほど、ギャグのエッセンスが凝縮されている。大ヒット作『ハイスクール!奇面組』と比較されることが多い。

この作品もハイスクール!奇面組同様、登場人物が年を取り、進級を果たしている（連載開始時は3年3組だったが、連載終了直前では5年3組となっている）。

作者の腰痛が完治していない事情の中であったためか、本誌掲載時はカラー掲載が１回だけ（表紙掲載は３回あった）であり、単行本においても、前作「ハイスクール!奇面組」などでのバラエティに富んだおまけページとは異なって、作中のカットを再掲載するなど簡素なものになっていた。

作中で大沢城小の児童の校内での服装が途中から何の説明も無く体操着に統一されているのも、腰痛による過酷な状況下での連載であったことと無縁ではないだろう（学校内での服装が体操着やジャージと言うのは珍しいわけではないが）。ただし単行本の作者コメントでの「変わりました」という主旨の事後報告はある。

[編集] ストーリー

舞台は都内にある如何彷（いかさま）町と主人公の通う大沢城（おおさわぎ）小学校で、超問題児、『流石したたか』の転入から物語は始まる。彼は筋金入りのトラブルメーカーで、彼の手にかかればどんな授業やイベントでも大騒ぎの原因となってしまい、大半はそんなしたたかの縦横無尽な活躍？を描いたドタバタ活劇である。そんな中で彼を諫める良識の持ち主であるしっかり者の妹、『流石あざやか』や本人が勝手にライバル視している二枚目の『本郷勇一』、お転婆教師の『水越けい子』先生などが混じって、時に騒ぎに巻き込まれたり、時にしたたかのボケに突っ込んだりして話が展開していく。また、作品の途中からしたたかの宿命のライバル『佐々木コタロー』が登場することによって、一層話に広がりを見せていく。

[編集] 主な登場キャラクター

「奇面組」と違い、登場人物の名前は「ダジャレ」を用いていない例が多い。

[編集] 主人公

流石したたか（さすが - ）: 本編の主人公。大沢城小学校の児童で、ガラパゴス諸島で生まれる。「北斗の拳」のケンシロウのような厳つい風貌をしており、よく彼の真似事をするが本人とは違い頭身は非常に小さい。その体格ゆえに普通の自転車に乗ることが出来ず特注のものが用意されており、学内での服装が体操着に統一されてからも合う体操着が無いのか、体操着を着ていない。しかし、その割には大飯喰らいで、水越先生の影響からか、給食の際は専用のどんぶりを持参するほど。常人を遥かに凌駕する頑丈な肉体と３倍の肺活量を持ち、ブロック塀に穴を開ける手刀やアスファルトに穴を開ける足技（したたか曰く、「殺人拳」）を生み出す凄まじい怪力の持ち主ではあるものの、体格のせいでそれらを生かすことが出来無いため、決して喧嘩が強いわけではなく（しかし小林一派程度をあっさり一掃できるので弱いわけではない）、運動神経が優れているわけでもない。悪知恵がかなり働くものの頭は悪く、それゆえに学業成績は非常に悪く、0点以外を取ると先生に驚かれるほど。また、物忘れも酷いが、これは彼に限らず流石家の面々の殆どは物忘れが酷い。一方で、持ち前の変態パワーで犬の格好をして曲芸をしたり、独特のセンスの粘土工作をしたり、後述する飼っている珍虫奇虫を標本にしたり、図画の時間で岡本太郎ばりの抽象画を披露するなど、実は多才（？）の持ち主である。; かなり複雑な性格をしており、前作『奇面組』の一堂零とは違った意味での捉え所の無さを持っている（一堂零が陽性ならばしたたかは陰性というところか）。超絶的な変態パワーの持ち主ではあるが身体的にも精神的にも全てにおいてアンバランスで、手先から生き方、人間関係の築き方など全てにおいて不器用。見た目も中身も異形である自分を侮辱してくる相手に対しては、常にハッタリをかまし攻撃的かつ敵対的になり、その粗暴な態度が周囲から問題児扱いされる要因となっている。コンプレックスの塊に見えて実はプライドが高く、非常に反骨精神旺盛で負けず嫌いなところがあり目立ちたがりでもあるがゆえに、自分以上に優秀だと思った相手には勝手に対抗意識を燃やして張り合おうとしては失敗することを繰り返す。ただ、この点に関しては誰彼に対してもそうではなく、本当に優秀だと認めた相手にのみ向けられるので、したたかなりにその相手を認めている証拠であることを示している。また、根に持つ性格で、一度やられた相手には過激な仕返しをするほどであり、やられた以上の倍返しをしなければ気が済まない。倍返し用の道具の一つとして、一般的にかなり嫌われている多多なる害虫（珍虫奇虫）を飼っている。そのため、前にいた大亜晴（おおあばれ）小学校では佐々木コタローと学園一の嫌われ者の座を争うほどであり、現在のクラスでも珍しく風邪で休めば担任から児童までクラス一同が和気あいあいとなるほど周囲から嫌われているのだが、その執念深さや報復の過激さなどから恐れられているので、いじめを受けることはない。一方で、弟のおろそかをいじめから救い、その存在によって守ったり、おちゃらかのお守りで外出できないしとやかの代わりに、父親に扮装してあざやかの授業参観に参加するなど、家族思いの一面も併せ持っている。ただし、父であるあさはかとの関係は、したたかが出生直後にガラパゴス諸島に置き去りにされた経緯があり、そのことがしたたか本人のトラウマになっているため、シャレにならないほど険悪であった。しかし、そんな父や本郷たちなど周囲（鈴木・小林両一派などの例外もあるが）との関係も、回が進むにつれてかなり改善され、本郷達と同じ少年野球のチームに所属したり、周囲にハッタリをかます回数が激減していった。本田原海に思いを寄せているが、彼女は気づいていない（しかし、彼女自らバレンタインチョコを贈るなど、まんざらでもないところがあるみたいだが…）。概して、傷つきやすくナイーブな一面を持つが名前どおり打たれ強い、というのが彼の性格と言えよう。ただし、注射や怪談話は大の苦手である。

[編集] 主人公の家族・親戚

[編集] 流石あさはか

初登場時に年齢40歳で、一家の主。冒険家で、世界の至る所を旅している。また、一家の生計を立てるためフリーライターとして旅行記を出版している。彼の著す旅行記は非常に子供っぽい文面が特徴だが、老若問わず幅広い人気を得ており、一家６人が食べていけるだけの収入は得ているようだ。したたからの母親とは大学時代に知り合い意気投合し結婚するも、連載開始の２年前にエジプトで死別している。生まれたばかりのしたたかをガラパゴス諸島に置き去りにしたことから、したたかとの関係は連載初期はシャレにならないほど険悪だった（連載が進むにつれてかなりマシにはなったが）。かなりとぼけた性格で、したたかが誘拐されたときでさえ、ふざけたあしらい方をして誘拐犯を失望させたほどである。冒険家だが、やはり家族を持つ身であるだけに、命知らずではなくかなり慎重である。また、作中ではチョモランマから戻ってから一度も旅に出ていない。

[編集] 流石・母

下の名前は不明。作中には写真にのみ登場している流石あさはかの妻にしてしとやか、したたか、あざやか、おろそか、おちゃらかの母。夫と一緒に冒険家をしていたが、2年前にエジプトで亡くなっている。風貌はワイルドな美人、といったところ。あざやか曰く「好奇心旺盛な人」。ちなみにガラパゴス旅行をしているときに、したたかとあざやかを出産している。

[編集] 流石しとやか

一家の長女で、したたか、あざやか、おろそか、おちゃらかの姉。母に代わって家事一切をこなす流石家の女房役。良識の持ち主でおっとりしている。名前、見た目からして清楚で性格も温厚だが、やはり血は争えないのか、時折他の流石一家のペースに巻き込まれ暴走してしまう。また、彼女もしたたかの存在を忘れたりするなど、相当物忘れがひどい部分がある（したたかの言う忘れっぽい家系はあながち誇張でもないようだ）。一緒に暮らしているためか、ちゃっかり好物で釣ったり、買い物に付き合わせたりと、したたかの扱いがかなり巧い。因みに、彼女だけ他の弟妹と年齢が離れており、あさはか夫妻が結婚したと同時ぐらいに生まれている計算になる（したたかが１０歳の時に高校の同窓会に参加、また母親が２年前に亡くなっているため）。空に好意を寄せられているが、その辺はかなり疎いのか全然気付いていない。

読者人気の高い女性キャラである。

[編集] 流石あざやか

主人公の双子の妹で、しっかり者で面倒見がいい。兄同様、ガラパゴス諸島生まれ。兄とは異なってスタイルもルックスも運動神経もよく、学業成績も至って優秀だが、血は争えないのか物忘れが酷かったり時折暴走したりなど、しっかりしている方ではあるが、実は大ポカをやらかすタイプだと思われる。また、強気なようだが、自分より強い相手にはとたんに弱腰になる。運動会の全種目に参加してしまうなど、目立ちたがり屋でもある。したたかのことを兄貴と呼ぶが、前の大亜晴小学校時代は友達を家に招けないほど常にその奇行に頭を悩まされてきた経緯から、「バカな兄貴」と軽蔑の念を抱いており、時として冷酷でさえある。また、当のしたたかからは「うるさい妹」と煙たがられている。しかしその一方でそんな兄のフォローを欠かさず、また兄だけでなく大亜晴小学校時代から縁のある佐々木コタローの面倒も見ている。本郷勇一とはその性格や共通点（あざやかからすれば兄、本郷からすれば後述する父にそれぞれ悩まされている）等から意気投合し、二人で色々な所に行ったり一緒に宿題をしたりとすっかり親密な間柄で、その想いは一途。またクラス委員も一緒にやっており、ポートボールの時のプレーやしたたか達の抑え役（したたかやコタローだけでなく、アキラやツトムも含まれたりする）においても息もぴったり。。ただ、小堺ミカの「（本郷に）ナンパされた」という言葉を聞いた時の表情などからかなり嫉妬深い所があると思われ、さらには田舎の川で起こったしたたか似の河童によるセクハラまがいの事が起きた場合は相手が本郷だと疑った際の態度もかなり厳しい（犯人はしたたかに良く似た河童だったが）。前述のとおり、大亜晴小学校時代には友達こそいたものの、それらはしたたかやコタローを受け入れるような存在ではなく、彼女がその抑え役や庇い役に孤軍奮闘していたと思われる。その為にしたたかやコタローに対しては今に至って長い事ずっと悩まされてきた経緯からヒステリックに怒ったりしている場面が多く、その為にかなりキツい印象が強いのだが、それは彼等に対して本気で叱ることによって真剣に接しているからであり、基本的には誰に対しても優しく良識的。また意外とさばさばとしており精神的にもタフである因みにコタローからは「姉のような存在」とみなされている。

[編集] 流石おろそか

一家の次男でしとやか、したたか、あざやかの弟。したたかやあざやかよりも背は高いがとても気が弱く、前の学校にはしとやかに連れられて登校していたり、本郷たちとの初対面時にはあざやかの後ろに隠れたりなど常におどおどとして人見知りが激しく、その為に転校初期はかなり虐められていた（したたかがいじめっ子連中をやっつけたことによってそれはなくなったみたいだが）。本郷曰く「兄に生気を吸い取られた様な」。兄・したたかに対しては絶対服従であり、兄の代りに知恵を振り絞ったり災難に巻き込まれたりすることもある。華奢に見えるが力は割りとある。同じクラスの女子児童にバレンタインチョコをもらえたりと言う意外な一面もある。同じ学年の友達のところに遊びに行くのが珍しいと言われるほどで、普段は兄や本郷たちと遊んでいる事が多い。

[編集] 流石おちゃらか

一家の三女で、流石家の末っ子。非常に腕白。したたかにあらゆる勝負で勝利したりと末恐ろしい才能の持ち主。しかもしたたか以上の怪力。お年玉の扱いもしたたか以上。したたかの所為で悪い言葉を覚えてしまっている。最年長のしとやかとは１５～１６歳離れている。作中ではまだ幼稚園には通っていなかったが、連載が続いていれば幼稚園に通っていたのではと思われる。

[編集] 流石さわやか

したたかの従兄。２０歳の大学生として登場。北海道で暮らしており、実家は牧場を経営している。かなり大胆、無神経、かつ豪放磊落な性格の持ち主。しかし、裏はかなりセコセコしている。したたかが１０歳の頃の黄金週間に東京の流石家にやってきた。目的は文通相手である薬師丸さゆりに会うこと。スポーツ万能といわれるほど運動能力は大したものだが、全然それを生かさせられない。薬師丸さゆりとの約束、ボウリング場での赤っ恥など、散々な結果に終わったまま、傷心の面持ちで北海道に帰ったが、後の手紙では夏休みに来るという風に立ち直った様子が描かれていた。

[編集] 大沢城小学校5年3組

作中にて主人公・したたかが所属しているクラス。担任教師は水越惠子。したたかとあざやかが転入してきてから騒動が起こるようになり、さらに佐々木コタローの転入でそれがさらにエスカレートしたきらいがあるが、中にはしたたか以外の児童や担任教師の水越惠子が引き起こしているものもある。

基本的にしたたかやコタローといった変態に限らず、個性的な生徒が揃った賑やかなクラスであり、能力的に問題こそあるものの分け隔てなく教え子に接する姿勢をとる水越惠子によって良くも悪くもまとめられている。

[編集] したたかと友好的な児童達

第一話にてしたたかとあざやかに出会い、其処から関わり合いだした本郷勇一をリーダーとした面々。したたかやあざやかとは同じ班。連載初期はあざやかとは友好的であってもしたたかとは険悪だったが、連載が進むにつれて打ち解けてきたのかあざやかのフォローが効いたのか比較的友好的な関係を築く事になる。

成績や性格など様々な階層の児童で構成されており、優等生である本郷勇一とあざやか、成績面では劣等生だが特技の持ち主である大貫アキラや斉藤ツトム、変人要素の強い天然ボケの本田原海やしたたかとタメをはる変態の佐々木コタローがいる。また、連載終了直前に登場した小堺ミカもこの班に編入されている。

[編集] 本郷勇一（ほんごうゆういち）

3組で1番の健康優良児。頭脳明晰、スポーツ万能、おまけにスタイルもルックスもよい女生徒たちの憧れの的。少年野球ではエースをつとめリレーではクラス代表に選出され、テストでは常に高得点。その優秀さからかしたたかからは勝手に「宿命のライバル」視されている（これはしたたか流に彼のことを認めている証でもある）が、当の本人は余り意に介していない。この年齢の子供にしてはしっかりしていてかなり大人びている印象で、周囲からの信頼も厚い。基本的にはあざやかと共にしたたかやコタローの抑え役だが、時にはしたたかの悪巧みに乗ったり、作中ではしたたか、水越先生の次に暴走していたり、したたか達の親の職業が冒険家だと聞いた時に引き攣った笑顔をみせたり、一緒になって女子の風呂を覗こうとしたり、ダイエット中の水越先生の家にあつかましくもしたたかたちと押しかけて田舎から贈られてきた秋の味覚を食い荒らしたりと、けっこう裏腹な部分がある。また、泳げないしたたかをアキラや小林と一緒に馬鹿にしたり、したたかが風邪で休んだ時にはクラスの皆と一緒になって馬鹿にしたりするなど冷酷な一面もある。さらにはしたたかの騒動をエスカレートさせる迂闊な部分もあり、その度に因果応報の如くしたたかから過激な仕返しを受けて散々な目に遭わされている。したたかの妹のあざやかとはかなりの親密さで、色んなところに行ったりよく家に招いていたりしており、バレンタインチョコを沢山貰えるほどモテる割には根が真面目で純情なのもあるのか、他の女性に浮気したりはせず、かなり一途。また、ポートボールのときやクラス委員の仕事、したたかやコタロー（時としてアキラやツトムも含む）などの抑え役などでも息はぴったり。本編にて登場した家族には後述する両親と、本編には登場しなかったが飼い犬（本郷曰く、「芸はしない」とか）がいる。なお、両親は共働き。人付き合いがよく、後述する父とは異なって、自身の力を誇示する事を控えていたり相手を立てたりなど、どちらかというと敵を作らない様にしているタイプ。また様々な性格の相手と根気強く付き合える度量と包容力の持ち主で、それがしたたかやコタローなど（前例に本田原海がいるのだろうが）が相手でも同じでもあり、それはたった一人でしたたかやコタローの抑え役やフォローに悩まされてきたと思われるあざやかにとっても心強いものとなっている。とても面倒見がよく、したたかやコタローにはかなり貸しがあると思われる。クラスにおけるしたたかやコタロー、海といった面々の後ろ盾とでも言うべき存在。連載が進めば小堺ミカの後ろ盾にもなったといえよう。したたかとは最初期は険悪であったが、あざやかのフォローや彼等自身が気心が知れてきたのか連載が進むにつれて割と仲がよくなっていった。あざやかから色々教えてもらっているのか、したたかやコタローの事をかなり理解していると思われる。彼と同姓同名で同じ姿形をした登場人物が新沢の読切作品「ミラクル探偵天野Ｊ」に登場している。

[編集] 大貫アキラ（おおぬきあきら）

本郷の友人で、主人公の仲間の一人。筋肉質で怪力で運動会のリレーのクラス代表に選出されたりなど運動神経もよいが、性格は粗暴で、第一話にて本郷のラジコンのヘリコプターをしたたかの部屋に突っ込ませたのは彼。しかし回を重ねるごとにしたたかの存在のお陰でその粗暴という印象が薄まっている。本郷とは少年野球でバッテリーを組む間柄。テストの成績はかなり悪いが、頭が悪いわけではない。したたかからは一の子分扱いだが、こちらの方では「イヤイヤ友達」しているのだが、その割には仲良く付き合っている。本編で明らかになっている家族には、良く似た顔と体格をした大工だかの職人だと思われる父親がいる。普段はツトムと一緒に、本郷と共に行動する事が多いが、本郷抜きでしたたかの家に行った時にしたたかや海と一緒にままごとをした際に悪ノリをして、海の兄の空に追い回された事もある。

[編集] 斉藤つとむ（さいとう - ）

本郷の友人で、同じく主人公の仲間の一人。アキラと行動を良く共にする。テストの成績は悪く、小柄で泳げない上に少年野球チームでは補欠であるなど運動神経も冴えないが、手先はかなり器用で意外と博識。アキラ同様、したたかからは一の子分扱いされているが、やはり「イヤイヤ友達」。その割には仲良くやっている。本編にて明らかになっている家族には、良く似た顔立ちと体格の父親がいる。また、過去に猫を飼っていたこともある。普段はアキラと一緒に、本郷と行動を共にする事が多いが、本郷抜きでしたたかの家に行った時にしたたかや海と一緒にままごとをした際にアキラ同様に悪ノリをして、海の兄の空に追い回された事もある。

[編集] 本田原海（ほんだわらうみ）

あざやかの親友の女の子。本郷家の近所に住んでいる幼馴染的な存在（しかし本郷は彼女に対してはあまり興味は無さそうである。ウェスターマーク効果か？）。無邪気で心優しく、いつも笑顔を絶やさない陽気な性格だが、かなりマイペース。おまけにかなりの天然ボケ（あざやかやしたたかも最初は狼狽したほど）で、反応が他人より鈍い。世間知らずと呼べる部分も見られる。お絵描きや童謡を歌うことが大好きで、小学生相応なのだが、ちょっとあどけない。彼女もしたたかやコタロー同様にかなり奇行の多いキャラでありながら、ルックスのよさと決して悪意のない所からか周囲からはしたたかやコタローみたく表立って迫害されておらず、また知恵遅れのように見えながらもテストの成績もアキラやツトムなどよりも良かったりするなど、いろんな意味で優遇されている印象がある。ただし、テストの成績に関しては友人であるあざやかからノートを借りて勉強している形跡があり、その成績も優等生と言うレベルのものではない。また主要キャラでは運動神経は一番悪い。足はとにかく遅く、ボール投げは蠅が止まるぐらいのひょろひょろとした球しか投げられない、自転車は補助輪付き、さらにスタミナが全くなく疲れるとどこでも眠ってしまう癖がある。さらには、初登場の頃からして本郷やアキラ、ツトムと仲良くしている場面こそあれどあざやか以外の同じクラスの女子児童と仲良くしている場面は見受けられないなど、彼女も何処か孤独な臭いを感じさせる。本編で明らかになっている家族には美人の母と年齢の離れた自動車整備工の兄の空がいる。また、父親参観の日に母親が来ている辺りから、母子家庭の可能性もある。したたかやコタローから密に想いを寄せられているのだが、それには全く気づいていない。ただなぜか、みんな（特に女子児童）から嫌われているしたたかに好意的であり、教科書を忘れたしたたかに教科書を見せてくれたりバレンタインの日に自分からチョコを贈ったりもしているなど、まんざらではない部分がある。田所校長が隠れて飼っていた子猫の玉五郎を保護した後、飼っていると思われるが、詳細は不明。

読者人気が最も高いキャラの一人。

[編集] 佐々木コタロー（ささきこたろー）

したたかを追って大亜晴小学校から転校してきた自称・宿命のライバル。したたかに負けないぐらいの妄想癖と奇行癖の持ち主で、自分を『スタジャンの狼』と呼んでいる。したたかとは無意味かつ低レベルな張り合いを繰り広げる間柄であるが、当のしたたかからは「一緒にされたくない」と思われている。大亜晴小学校時代はしたたかと学園一の嫌われ者の座を争っていた。頭身、成績、運動神経はしたたかとさほど変わらないが、注射の痛さや洋式トイレの使い方を知らないなど社会常識はしたたか以下。根に持つ性格のしたたかとは異なって根に持たないカラっとしたところがある。自転車どころか三輪車しか家には無く、傘すら無い。校内での服装が体操着に統一されてからも、したたか同様サイズが合うものが無いのか、体操着を着ていない。本田原海に思いを寄せており、「恋人のような女性」と勝手にみなしているが、やはり彼女は気づかれていない。また、大亜晴小学校からの縁であるあざやかを「姉のような女性」、現在の担任である水越先生を「母親のような女性」と勝手に見なしている。父子家庭で家はかなり貧乏。家での主食はカップ麺であり、遠足の弁当もそれだった。そのため作中で最も厚かましく（あざやか曰く「したたか以上」。最も、この作品の登場人物は基本的に厚かましいのだが）、おまけに欲につられやすい。服も洗ってもらえない上に風呂にもあまり入れてもらえず、プール開きのときに体を洗ったりしたたかの家に泊まりに来た時に入浴した際には垢がセンチ単位で浮いていたほど。クラスでは（おそらく鈴木・小林両一派をはじめとした）心無い連中から「クサイ」と陰口を叩かれたりしている(目安箱事件の時に目安箱に匿名での指摘があり、壁画作業の時にも落書きで書かれていた)。また、したたかほどの描写は無いが、プール開きの話に見られる様に小林一派や鈴木一派からしたたかに対してのものと同様の嫌がらせは受けていると思われる。川縁に立てた自宅に住むが、周囲への見栄もあるのだろうか、コタローはそれを「秘密基地」と誤魔化している。江戸っ子風な喋り方が特徴で「～でぃ！」が口癖。後述する親父のいい加減さの所為で食糧危機に陥り、それを凌ごうと流石家に食料補給にやってきたときに冷蔵庫に閉じ込められて凍傷を負って救急病院に搬送されてしまい、食糧危機こそ逃れられたものの結果的にそのまま退場となってしまった（なので小堺ミカとは共演していない）。彼の登場によって、作品初頭のしたたかが周囲から浮きすぎていた部分の是正と作品世界の拡張をなしえたので、かなりの功績がある。ちなみにカラー設定では髪の毛の色はピンクだが、同じ髪の色をした本田原海とは違ってトーンが貼っていなかったりする。

[編集] 小堺ミカ（こさかいみか）

連載終了直前に転校してきた関西人の女の子。したたかや本郷が尻尾を巻いて逃げるほどのマイペースの持ち主。そのいでたちからか、かなり育ちのよいお嬢さん風だと思われる。実は田所校長の姪。転校初日に「（本郷に）ナンパされた」と冗談を言ったとき、あざやかが嫉妬染みた表情で本郷を睨んでいた程、黙っていればかなり可愛らしい女の子。大阪ではその性格から周囲からは煙たがられていたと思われ、掃除にも参加させてもらえなかった程。風貌は新沢の短編集「古代さん家の恐竜くん」の表題作登場の古代加奈にそっくり（年齢から性格までかなり異なるが）。彼女のキャラ立ちはしたたかやコタローと同様の変態（無論、変わり者という意味での）でこそあるが、前２者と異なって彼女はルックスやスタイルにおいてはむしろ良く、この辺でしたたか達とは趣を異ならせている。また、女の子というだけあって、彼女登場以降はクラスの女子たちにも話が割かれ、これによって話の広がりも予測されていたと思われる。このような意味から、今後の活躍が期待されるところであっただけに、登場と同時に連載が中断してしまったのが非常に惜しいキャラである。

[編集] したたかと敵対している児童たち

本郷達と同様にしたたかと関り合いのある小林タカシ率いる男子児童一派と鈴木率いる女子児童一派で構成された面々。しかし彼等はしたたかとは徹底的に敵対している存在であり、いつもしたたかに対して悪意ある行為をしている。それらはまともにぶつかっては勝てないことを見越しての陰からこそこそとした陰湿なものが多い。また、作中では描写が少ないものの、佐々木コタローに対してもしたたか同様に接していると思われる。彼等もまた同じ班となっている。

性格から能力的にも均質的な面々で構成。性格的にはそれぞれのリーダーである鈴木と小林の影響が強い。結果的に酷い目に合うことがわかっていながらもしたたかに関わろうとしている面から、かなり愚かだといえる。

基本的にしたたか（やコタロー）とは敵対していても、本郷やあざやか達とは敵対していない。しかし彼等がしたたかと揉めて酷い目に遭っている時でも、本郷やあざやか達が半ば無視している辺りから、それほど仲が良いわけではなさそうだ。

[編集] 小林タカシ

３組の児童。したたかや本郷たちのグループとは違う。小林一派を率いるシチサン眼鏡の金持ちのボンボン。泳ぎが出来たり、少年野球でレギュラーだったり、リレーの代表に選ばれたりなど、運動神経はかなり良い。学力は詳しく述べられていないものの、割と優秀だと思われ、それなりに頭は良い。しかし性格は最悪で、嫌味ったらしく陰湿、あざとく嫌らしい上に悪賢く、おまけにかなりの自慢屋。したたかを徹底的に嫌っており、日々意地悪をしたり、したたかに（３人がかりでも）ケンカでは負けている為にコソコソと陰湿な形で危害を加えたりするが、その度に過激な仕返しを受けて痛い目に遭うことがほとんど。また、したたかと表立って敵対していない頃からも、バレンタイン絡みの話ではチョコをもらえない人間に対して非常に癇に障る発言をしていたりと、自分より劣っているとみなした相手には常に見下した態度を取っている。さらにはしたたかだけでなく、プール開きの話の様にコタローに対しても同じような行為をしていると思われる。これらの所業は作中においては結果的にしたたかに仕返しされることによって報いを受けて中和こそされているものの、陰湿ないじめといってもいいほどの悪質極まりないものがほとんどである。話が進むにつれて痛い目に遭うことがわかっていながらもしたたかに突っかかっていって返り討ちに合う場面もあり、実のところバカ。その数多くの不快な言動や陰湿ないじめとも受け取られる所業、さらには周囲に見せびらかす為に父親の時計を持ってきたのが騒動の発端（この事件の後、大沢木小の校内での服装が体操着に統一されたが、この事件が無縁とは言いがたいだろう）となったり、父親の吸っていた煙草に興味を持って自分の小遣いで買って仲間と一緒に隠れて喫煙したりと実は素行不良の気もある事など、周囲に目立つしたたかやコタローよりも目立たないように影で悪事を働く辺りから非常に性質の悪い存在。表立って敵対こそしていないものの、本郷やあざやかからもその性格などから実のところ軽蔑されている。眼鏡を取ると誰か分からなくなる、という理由でプールの時間も眼鏡を装着したままだった。本編で明らかになっている家族は、威厳と恰幅のある父親と眼鏡をかけた母親がいる。鈴木とは席が隣同士で班も一緒である上に親密な関係。

[編集] 小林一派の二人（名前は不明）

小林と行動を共にする３組の児童二人。中分けの特徴に欠いた顔立ちの児童と丸刈りで顔の長い特徴的な顔立ちの児童の二人組。小林と一緒にしたたかやコタローに日々嫌がらせをしては過激な仕返しを受けている。二人とも小林ほど賢くは無い。少年野球ではそれぞれレギュラーであり、それなりの運動神経の持ち主だと思われる。おそらく、したたかと敵対する登場人物として想定された小林に「一人では物足りないのでグループとしてつけよう」と言う形で設定されたと思われる。

[編集] 鈴木（下の名前は不明）

３組の女子児童。鈴木一派を率いている。彼女もしたたかの事を徹底的に嫌っており、小林同様、敵対的な行動を良く取る。実はしたたかと敵対したのは小林よりも彼女の方が先（後述）。本編では描かれなかったが、コタローに対しても同じような事をしていると思われる。小林同様屈折しているが悪賢い小林とは異なって頭はかなり悪く、その頭の悪さや誤解や曲解に基づいた思慮浅い言動や所業が多い。その証拠に粘土工作の話ではしたたかの制止も聞かずに作り途中の自分の顔を模した粘土細工を「悪意の上で作ったもの」と曲解して決め付けて泣き出したり（その癖、自身が作ったしたたかの粘土細工は下手糞だった）など。したたかとトラブルを起こした際は「したたかとおなじクラスにいたくない」と決まって泣き喚く。以上のことから小林と同様にしたたかやコタロー以上に性質の悪い存在である。小林とは親密な関係で、また小林一派と鈴木一派は班が同じなのか、行動を良く共にしている。作中では小林ほど活躍（つまりはしたたかへの嫌がらせを）していなかったが、もし連載が続いていたら、その性格から小堺ミカとの敵対は目に見えており、そこからあざやか達とは衝突していたのではと思われる。

[編集] 鈴木一派の二人（名前は不明）

鈴木と行動を共にする３組の女子児童二人。やはり特徴に欠いた顔立ちの女子児童とおちょぼ口で特徴的な顔立ちの女子児童の二人組。鈴木ほど特に目立った行動は取っていなかったが、連載が続いていたら鈴木と一緒にあざやかやミカ達と衝突していたのではと思われる。やはり女子で敵対する登場人物として想定された鈴木に「一人では物足りないからグループとして設定しよう」と言う形で彼女たちが作られたと思われる。

[編集] その他の児童たち

本郷達や小林･鈴木両一派みたくしたたかやコタローといった変態と関わり合いになろうとしない印象が強い。しかし基本的にしたたかやコタローといった変態を嫌っているのは同じであり、目安箱の事件のときなどではそれを良い事に問題点の告発に託けた匿名による陰湿な中傷に加担。考えようによっては小林や鈴木達よりも性質が悪いと思われる。

[編集] 早川（下の名前は不明）

３組の児童。とても脚が速く、本郷、アキラ、小林と一緒に運動会のリレーのクラス代表に選ばれていた。

[編集] 高橋（下の名前は不明）

３組の児童。動物の絵が上手く、図画の時間に壁画を手がけたときは指揮に当たった。とっさの機転は利くみたいで、色々あっても見事に壁画を完成させた。テストの成績はそれほどでもない。壁画作業の際、したたかに動物の顔の部分に高橋の顔を描かれる(本人はうっかりと弁解していたが、明らかにわざとらしい行動だった)という屈辱を味わった。

[編集] 大沢城小学校関係者

[編集] 水越恵子（みずこしけいこ）

5年3組の担任教師。したたかやコタローの問題行動に頭を抱える事が多いが、半ば大人と呼べないほどの過激さと行動力とメンタリティを持っており、実は自身もかなりのトラブルメーカー。子供の頃からお転婆で、昔の写真も女の子らしさとはかけ離れた醜悪かつ品性に欠けたものばかりであったために、教師としての威厳を保とうと教え子達に見られないようにしていたは、結局、秘密は破られてしまう。また、プロレス好きだったり、怪獣の人形を部屋に飾ったりと男っぽい趣味がある。教師としては真面目で熱意があり、時として問題児童（この場合はしたたか）の家庭訪問を行うなど一生懸命である。しかし、そのメンタリティや年齢的な若さゆえか思慮に欠けている上に残酷で無神経な所業や言動がかなり多い。したたかが風邪で休んだ事を教え子達と一緒に喜んだり、小林の時計がらみの事件でしたたかを疑った際にそれが冤罪だと発覚した時の醜悪な振舞い、さらにはしたたか一人を黙らせる為に設置した目安箱でしたたかを屈服させる形で黙らせこそしたもののその問題行動の指摘にかこつけて行われた鈴木や小林達をはじめとしたクラス全体からの匿名による陰湿な中傷（したたかの問題行動だけでなく、その身体的欠陥を嘲笑うものがかなり多かった）に晒して傷つけた上にコタローにまでもその被害を被らせた事、おまけに田舎ではしたたかを三脚代わりにして集合写真から排除したりなど、学級崩壊こそ起こしていないものの教師としての能力はまだまだ未熟。さらには怒ると手がつけられなかったり、ダイエットに失敗した時に周囲に当り散らしたりと、人間的に難題もかなり多い。正直な話、教職につけたのが奇跡といっていい。これら一連の行為に対して因果応報の如くしたたかから過激な仕返しを受けているが、当然ながら文句は言えないであろう。それでも、どんな問題児であっても分け隔て無く教え子に接しているのは評価に値する。したたかだけでなく、コタローやミカ、海といった問題児を上手に扱えるのは彼女だけだろう（彼等をエリート意識の強い１組に放り込んだら即刻登校拒否を起こしかねないし、自身のクラスの中でも鈴木や小林と言った非寛容で狭量な連中と一緒の班にしないなど、考えていることは考えている）。また、努力した分はたとえ低い点数でも褒める一面もあり、普段0点がそれに近い点数しか取らなかったしたたかが算数のテストで15点を取ったときはみんなの前で褒めている（もっとも、この点数がいい加減なやり方で取ったものと知ったときの怒り様はかなりのものだったが）。その所為か、したたかからも一応は「理解者」と認識されてはおり、またコタローに至っては「母親のような存在」と認識されている。酒に強く、給食の時間に専用どんぶりを持参するなどけっこう健啖家で、その専用どんぶり持参はしたたかも真似るほど。田舎育ちだが決してそれにコンプレックスを持っているわけでもなく、逆に田舎暮らしで得た数々の知識は大いに役立っている。名前の由来は、同名の女性シンガーだと思われるのだが、詳細は不明。

[編集] 田所（たどころ名前は不明）

大沢城小学校校長。登場当初は威厳ある中年から初老の紳士と言う感じで、その後も普段は比較的のんびりとしたキャラであるが、したたかたちや水越先生の暴走に巻き込まれる損な役割が多く見られる。バイオリンやピアノなどの趣味があるが下手。何故か落ち葉炊きの焼き芋が好きだったり、銭湯に浸かるのを趣味にしている。ネコ好きだが、奥さんはネコ嫌いなので、体育倉庫の跳び箱に隠れて玉五郎と言う子猫を飼っていたが、海たちに捨て猫と間違えられて保護と言う形で連れ去られていった。住んでいる家の屋根の色が趣味が悪い。実はカツラ着用で、この事を遂にしたたかに知られて口止めを図るが、結局は偶発的なトラブルにより校内放送で全校中にバラされる羽目に。作中で最も面白くなった登場人物の一人。

[編集] 矢奈完司（やな　かんじ）

１組の担任で、嫌味な言動が多い中年男性教師。彼のクラスは勉強からスポーツまでエリート意識が強く、クラスメート個々の関係もギスギスとした物だといわれている。また、体育の授業では生徒個人の名前ではなく背中に張られた背番号で呼ぶなど、機能的だが統制的な授業をしいている。体育の授業時（種目はポートボール）にしたたかとコタローの行為を授業妨害だと曲解した事から3組とポートボール対決を行い、クラス対抗で優勝した実力を見せ付けるものの、敗退。基本的には名前どおりの性格だが、したたかのテストを採点していて失神した水越けいこを介抱したこともある。作中においては流石家以外では珍しく駄洒落系（しかもかなりレベルの高い）のネーミング。

[編集] 「立花モータース（たちばなもーたーす）」の人々

自動車整備工場。あさはかの愛車（ジープ）の車検もここで行っている。

[編集] 本田原空（ほんだわらそら）

社員で自動車整備士。海の兄で所謂「シスコン」で、海に近付く男には殺意さえ抱くほど。海がしたたかの家でアキラヤツトムたちと行き過ぎたままごとをしていたときは流石家に乗り込んでしたたか達を追い回したほど。「本田原海のボーイフレンド」を自称するしたたかを基本的には嫌っているが、しとやかのブロマイドを報酬として渡されたときは依頼主がしたたかであってもそれに見合った仕事をきちんとこなし、面倒見のいいところをみせたりなど、大人な一面もある。しとやかにぞっこん惚れ込んでおり、時折意気投合もするのだが、しとやか本人は空からの想いには全然気付いていない気配が強い。自称「メカの天才」で、整備代金を踏み倒そうとしたクルマを必殺「工具の舞い」で一瞬にして分解したり、様々なメカを製作している。また、自動車整備士としての腕前は社長が認めるほどなので、かなり優秀だと思われる。海とはかなり年齢が離れており、初登場時に２０歳と紹介されていたので、１１歳ほどの差があると思われる。余談だが、海の母親はかなり若作りしているが、この空の親であることを鑑みると、異母兄弟でもない限り、最低でも３６以上という計算になる。

[編集] ゲン＆ヤス（げん＆やす）

空の同僚の社員2人組。空を兄貴分と慕う。片方はサングラス愛用（どちらかは不明）。空と共に仕事そっちのけになっている所をおやっさんに叱咤される事がしばしである。

[編集] おやっさん

社長。空たちの脱線気味な行動に叱咤を飛ばす事しばしであるが、海には甘い。空の自動車整備士としての腕前は高く評価している。

[編集] その他の人々

[編集] 友人の家族

[編集] 本郷・パパ（名前は不明）

本郷勇一の父。授業参観の時に初登場。モデル並みのルックスで周囲からも羨まれる程。息子同様ハンサムでスポーツ万能。あざやかとは顔見知りで、常に笑顔を振りまき、周囲からの人気も高い。息子に対してはよき父親の如く接しており、運動会の親子レースの時のように息もぴったり。しかしそんな第一印象とは裏腹に性格はかなり悪く、運動会の時に相手が奇行の多いしたたかだからとはいえど他所の子供を笑顔で侮辱しただけでなく更にはそれをしたたかの父であるあさはかから咎められたら逆に開き直って自身の言動すら棚に上げて流石親子を徹底的に侮辱。このような経緯からしたたかの父のあさはかと敵対する事となる。また、息子とは異なって自分の能力を周囲に誇示したがるタイプであるだけでなくかなりの負けず嫌い。おまけにしたたかを侮辱した運動会のときがあさはかとの初対面であり、相手への遠慮や配慮にも著しく欠けている。このような性格から敵を作りやすいのは明白であり、実は流石親子以外にもかなりの敵が存在すると思われる。息子の勇一から見れば、自分にとってはよき父親であるが、周囲から敵を作りやすいが為にかなり厄介な存在であり、それによって自身にも被害が及んだ事があると思われる。そんな父を反面教師として、人付き合いの上手さを会得したのではないだろうか？

[編集] 本郷・ママ（名前は不明）

本郷勇一の母で、運動会の時にのみ登場。本郷家は共働きであり、彼女も夫同様に会社勤めをしていると思われる。あざやかとは顔見知り。夫がしたたかを侮辱してその父親であるあさはかに殴られた時に驚いていた。

[編集] 本田原・ママ

本田原空と海の兄妹の母親。若々しい美人。授業参観の時に和服姿で初登場。運動会の時にも顔見世している。

[編集] 佐々木・親父 (名前は不明)

佐々木コタローの父で、コタローと二人暮しの父子家庭。普段はおでんや焼き鳥の屋台を引いている。贅沢を言うコタローを諫めたりするなど、自分が置かれている立場、境遇を弁えている感があり、高望みはしない性格（ただしセコくもある）。しかしあまりにもいい加減でマイペース過ぎる性格であるゆえに、息子のコタローに社会常識の欠如など被害が及んでいる印象がある。盆栽いじりが趣味で、また時折親子でパチンコに行ったりもするようだ。

[編集] 水越先生の故郷の人々

[編集] 水越光一（みずこし　こういち）

水越けい子の兄で、母校でもある山中小学校の教師。兄妹揃って小学校教師を務めている。和美と健児は自分の教え子でもあり後輩。虫取りの達人で、子供の頃は昆虫学者を目指していた。普段は気さくで温厚だが、昆虫のことになると性格が一変する。田舎育ちで田舎暮らしではあるが、その事を誇りに思っている。地元の川での釣りを趣味としているが、健児曰く「下手な釣り」だとか。

[編集] 水越・父

下の名前は不明。水越兄妹の父で、田舎で農家をしていると思われる。温厚で親切な人であり、唐突にやってきた娘の教え子たちを暖かく迎えてくれた。また、コタローやしたたかが相手でも前例に自分の娘がいた為か、ちゃんと対応できていた。水越家では代々猫を飼っており、後に娘がそれを活かしている。

[編集] 水越・母

下の名前は不明。水越兄妹の母で、顔立ちのみ娘によく似ている。

[編集] 田中和美（たなか　かずみ）

水越家のお隣に住んでいる田舎育ちの純朴な少女。健児とは幼馴染みで、なんだかんだ言いながらも「男らしい」と思っている。意外に行動的でお転婆な所がある。

[編集] 健児（けんじ）

和美の幼馴染みの少年。苗字は不明。光一のクラスのリーダー格だと思われる。「クラスのリーダー格」という立場でも「優等生なクラス委員」タイプの本郷とは異なって「ガキ大将」タイプである。行動力旺盛で、かなり強引な所があるが気さくで憎めない性格。小学校の中をすすんで案内したり、虫取りのやり方を教えたりなど、面倒見がいい。やや不良少年的な所があり、スクーターを乗り回していたり、したたかや本郷達に女子の風呂をのぞく事を提案したこともある。和実からは「男らしい」と思われており、実は密に和実に想いを寄せている。

[編集] 河童

水越先生の田舎の川に棲息する、したたかに良く似た姿をした河童。本郷やあざやか達を襲ったり、魚を強奪したりなどの悪行を行い、さらにはしたたかがあらぬ疑いをかけられたりと、散々な目に遭わされることになる。後にしたたかと一緒にこの河童が写っている写真が出てきているので疑いは晴れたと信じたいのだが…。

[編集] 如何彷町の人々

[編集] ファイターズの監督

したたかや本郷達が所属している少年野球のチーム「如何彷町ファイターズ」の監督を務める。トレードマークはサングラスとヒゲ。野球の事を何も知らないしたたかやコタローをチームに入れてマネージャーと称して小間使いに使う調子の良さはあるものの、彼等相手にノックを打ったりと、意外とわけ隔てなく接している。ただ、したたかやコタロー相手に打ったノックはあまりにも酷すぎた（素人相手に力の調節が出来なかったと思われる）のが災いして練習試合の相手が去っていったことも。

[編集] 薬師丸さゆり（やくしまるさゆり）

流石さわやかの文通相手の女性。さわやかが東京に来た理由は彼女に会う為だったが、結局は散々な目にあっただけだった。

[編集] 玉五郎（たまごろう）

田所校長が学校の体育倉庫の跳び箱の中で密かに飼っていた子猫。本来、校長は猫好きなのだが、奥さんが猫嫌いなので、仕方なくこういう形で飼っていたのだが、したたか達が発見してしまい、すったもんだの末に捨て猫と間違えられたまま、保護と言う形で連れ去られていってしまった。その後は本田原海が飼っているのではと思われるが、詳細は不明。

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