ボロディノ級戦艦
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ボロディノ級戦艦はロシア海軍の戦艦。フランスで設計・建造されたツェサリェーヴィチ級戦艦を参考にしてロシアで設計・建造された。そのフランス式設計の特徴はタンブルホームに見ることができる。しかし、舷側装甲はむしろ薄くなった。また、設計と建造時の不手際から実際の排水量が計画排水量を大幅に上回ったこともあって、復元性に劣り、失敗作といえるものになってしまった。同型艦5隻。1903年から1905年に竣工。日本海海戦では4隻の同型艦が参加して主力を形成したが、内3隻が沈没、1隻は日本軍の捕獲され日本の戦艦「石見」となった。残る1隻は第一次世界大戦でバルト海でドイツ艦隊と戦い、一時は撃退するなど奮戦したが、ド級戦艦ケーニヒとクローンプリンツとの砲撃戦の末、ついに自沈した。
- ボロディノ
- 起工:1899年7月
- 進水:1901年9月8日
- 竣工:1904年8月
- 沈没:1905年5月27日(日本海海戦)
- インペラトール・アレキサンドル3世
- 起工:1899年7月
- 進水:1901年8月3日
- 竣工:1903年11月
- 沈没:1905年5月27日(日本海海戦)
- アリヨール
- 起工:1900年6月11日
- 進水:1902年7月19日
- 竣工:1904年9月
- 日本海軍編入:1905年6月6日
- 除籍:1922年9月1日
- クニャージ・スワロフ
- 起工:1901年7月
- 進水:1902年9月25日
- 竣工:1904年9月
- 沈没:1905年5月27日(日本海海戦)
- スラヴァ
- 起工:1902年10月
- 進水:1903年8月29日
- 竣工:1905年6月
- 沈没:1917年10月17日(リガ湾)
- 常備排水量:13516t
- 全長:121.0m
- 全幅:23.22m
- 吃水:7.97m
- 速力:17.8kt
- 乗員:835名
- 武装
- 40口径30.5cm連装砲2基
- 15.2cm連装砲6基
- 7.5cm単装砲20基
- 4.7cm単装砲20基
- 38.1cm水上魚雷発射管2門