マイク・ウェア
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マイク・ウェア(Mike Weir, 1970年5月12日 - )は、カナダ・オンタリオ州出身のプロゴルファーである。2003年のマスターズ・トーナメント優勝者で、カナダ人のプロゴルファーとして初のメジャー大会優勝者となった。左打ち。世界ランキング自己最高位は3位。(ゴルフ、アイスホッケー等は左だが、筆記は右である。)
カナダではアイスホッケーが国技のスポーツであり、ウェアもアイスホッケーをしながら育った。しかし身長175センチと小柄な身体のため、アイスホッケーを断念してゴルフを職業に選んだという。13歳の時、ジャック・ニクラスにスイングを左打ちから右打ちに直すべきかどうか手紙を書いた。返事は「そのままのスイングを大切にしなさい」という内容だった。ブリガムヤング大学を卒業後、1992年にプロ入り。1999年9月に地元の大会「エア・カナダ選手権」でPGAツアー初優勝。2000年には世界ゴルフ選手権第3戦の「アメリカン・エクスプレス選手権」で優勝し、2001年には「ザ・ツアーチャンピオンシップ」(賞金ランキング上位30人しか出場できない大会)で4人の選手によるプレーオフを制している。2002年にはPGAツアーの優勝はなかったが、2003年にマスターズ・トーナメントでメジャー大会初優勝を飾った。7アンダーパー(-7, 281ストローク)で並んだレン・マティース(アメリカ)とのプレーオフを制し、左打ちの選手として初のマスターズ優勝者になった。表彰式では、大会3連覇を逃したタイガー・ウッズがウェアを待っていた。長年にわたりカナダの国民的英雄であったアイスホッケーのウェイン・グレツキーが引退してから4年が過ぎていたため、国中がウェアのマスターズ優勝で祝賀ムードに包まれたという。この年はマスターズも含めて、PGAツアーで年間3勝を挙げている。
2004年は2月の「ニッサン・オープン」で大会2連覇を果たし、日本の丸山茂樹を1打差で振り切った。しかしマスターズでは予選落ちに終わり、同じ左利き選手のフィル・ミケルソンにグリーン・ジャケットを贈呈する。この表彰式は“左利きどうし”の顔合わせになった。現在はウェアがカナダ・スポーツ界の看板のような存在になっている。
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