マサッチオ
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マサッチオ(Masaccio, 1401年12月21日 - 1428年)は、ルネサンス期のイタリアの画家。 サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ生まれ。本名はトンマーゾ・ディ・セル・ジョヴァンニ・ディ・モーネ・カッサーイ(Tommaso di ser Giovanni di Mone Cassai)。
マサッチオは20代の若さで夭折しており、絵画史上に残る巨匠のなかではもっとも短命であったが、初期ルネサンス絵画の代表的な画家の1人である。同時代人のマソリーノの画風が中世・ゴシック風を色濃く留めるのに対し、マサッチオの画風は現実的な人物表現や空間把握、人物の自然な感情の表現など、初期ルネサンスの画風を革新したという点で、その影響は決して小さくない。フィレンツェのサンタ・マリア・デル・カルミネ大聖堂ブランカッチ礼拝堂の壁画がことに著名である。同壁画のなかでも有名な「楽園追放」のアダムとイヴの像は、「マサッチオ」という画家の名は知らずとも、誰もが一度は図版で見たことがあるに違いない。
[編集] 代表作
- 貢の銭(1424-27頃)(ブランカッチ礼拝堂壁画)
- 楽園追放(1424-27頃)(ブランカッチ礼拝堂壁画)