マッチレース
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マッチレース(Match Race)は、一対一で勝敗を争う形式のレース。
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[編集] 競馬におけるマッチレース
競馬の場合は、馬主同士が協定した条件の下で二頭の馬を争われるレース。現在は特別な場合を除き行われていない。
[編集] 主なマッチレース
- 1851年5月13日 イギリス ヨーク競馬場 距離2マイル 1000ポンド
- ○ザフライングダッチマン(1849年ダービー・セントレジャー勝馬 6歳)
- ●ヴォルティジュール(1850年ダービー・セントレジャー勝馬 5歳)
- 着差:1馬身
- 1920年10月12日 アメリカ ケニルワース・パーク競馬場 距離2000m 85000ドル
- ○マンノウォー(「ビッグレッド」(21戦20勝の米国の至宝)
- ●サーバートン(米国の初代三冠馬)
- 着差:6馬身
- 1938年11月1日 アメリカ ピムリコ競馬場 距離1900m 15000ドル
- ○シービスケット(無冠)
- ●ウォーアドミラル(米国の4頭目の三冠馬)
- 着差:4馬身
- ※このマッチレースの模様は映画「シービスケット」の中でも描かれている。
- 1975年7月6日 アメリカ ベルモント・パーク競馬場 距離2000m 225000ドル
- ○フーリッシュプレジャー(1975年ケンタッキーダービー馬)
- ●ラフィアン(1975年ニューヨーク牝馬三冠馬・無敗牝馬)
- 着差:無し(ラフィアンが競走中止したため)
パディーズレディーは速歩(ペース)のうえ繋駕車を引く、ジッピーチッピーは20馬身後方からのスタート
- ○ジッピーチッピー(対サラ100戦0勝の人気馬)
- ●パディーズレディー(繋駕速歩競走用競走馬)
また、レースが3頭以上で行われる場合でも先頭の2頭が抜きつ抜かれつを繰り返すレース展開になった場合それを指していうときもある。日本では1977年の有馬記念(テンポイントvsトウショウボーイ)が主な例。
[編集] ヨット競技におけるマッチレース
ヨットの場合は、レース海域に2個~数個のブイ(マークと呼ばれる)を浮かべ、それらを定められた順序で回る。勝敗は、最終マークと、レースを監視・審判するコミッティ・ボートを結んだ線を先に越えたほうが勝ちとなる。この形式を採用する代表的なヨットレースとしてはアメリカズカップが有名。
[編集] その他
リーグ戦で行われている大会において、ある2人(団体の場合は2チーム)が他を大きく引き離して優勝争いをしている状態をマッチレースと呼ぶことがある。