マッドサンダー
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マッドサンダー(MADTHUNDER)は、タカラトミー(旧トミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 機体解説
マッドサンダー | |
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形式番号 | RBOZ-08(旧) RZ-055(新) |
分類 | トリケラトプス型 |
所属 | ヘリック共和国 |
全高 | 16.6m |
全長 | 41.8m |
全幅 | 13.0m |
重量 | 585t |
最高速度 | 100km/h |
武装 | マグネーザー×2 サンダーホーン ビームキャノン×2 反荷電粒子シールド 2連大口径衝撃砲 2連装ショットガン ハイパーローリングチャージャー レーダー レーザーサーチャー×2 4連ビーム砲 |
中央大陸戦争時代にヘリック共和国の科学者、チェスター教授が対デスザウラー用に開発したトリケラトプス型の超巨大ゾイド。頭部に内蔵した反荷電粒子シールドは、荷電粒子砲のエネルギーを吸収することでそれまで無敵を誇っていた荷電粒子砲を無効化する。背部左側に司令室があり、旗艦として部隊を指揮する事が出来る。また、二本の巨大ドリル、マグネーザーはデスザウラーの超重装甲をたやすく貫く事が可能。後部のハイパーローリングチャージャーにより長時間の戦闘を可能としている。ゼネバス帝国滅亡のきっかけとなるこの機体だが、ガイロス帝国のギル・ベイダーの前には為すすべもなく敗れ去った。
大異変後は大部分の超巨大ゾイドが死滅する中で奇跡的に少数のコアが生き残り、数十年後には少ないながらも戦場に配備できる程度に回復した。(だが僅かに戦闘力は低下している)
[編集] 作中の活躍
共和国首都奪還の為に生み出されたマッドサンダーはマイケル少佐の乗る改造デスザウラー「デスファイター」と交戦した。デスファイターの振るう電磁剣をいともたやすくへし折り、荷電粒子砲の至近距離照射にも苦もなく耐えた。そしてマッドサンダーはデスファイターの胸部へ二本の巨大ドリル、マグネーザーを突き入れてこれを撃破した。その後、マッドサンダーは量産化され、帝国軍を圧倒。ZAC2050年末、マッドサンダー師団は帝国首都を包囲。その後、ニカイドス島上陸作戦に回され、改造ウルトラザウルス「ビッグマザー」に抱きかかえられて上陸。帝国軍ゾイドを次々と蹴散らしていった。
第一次大陸間戦争でも共和国軍の主力として活躍。ギル・ベイダーとまともに戦える数少ないゾイドだった。第二次大陸間戦争では共和国は絶滅危機にあったマッドサンダーの幼体コアを培養し、何とか蘇らせることに成功する。それに対しガイロス帝国軍はオーガノイドシステムの力で復活を果たしたデスザウラーを投入、セスリムニル市で両者が激突。オーガノイドシステムの力で以前よりも遙かにパワーアップしたデスザウラーの前にシールドを破られ、マグネーザーを一本失うが、突如両者の間に割って入ったケーニッヒウルフがスモークディスチャージャーをふかして視界を奪う。そこにマグネーザーを緊急始動させたマッドサンダーは煙の中に突き入れ、見事デスザウラーを撃破した。
[編集] 改造バリエーション
- シーマッド
- 新ゾイドバトルストーリーに登場した改造マッドサンダーの一つ。機体を巨大化し、輸送艦に改造したタイプ。大陸間戦争時、第一次暗黒大陸上陸作戦の際に使用されたが、ダークホーンに撃破されてしまった。
- マッドフライ
- 新ゾイドバトルストーリーに登場した改造マッドサンダーの一つ。両翼に4基8発の巨大なジェットエンジンを搭載した爆撃機仕様であり、ガイロス帝国(暗黒軍)のギル・ベイダーに勝るとも劣らない大きさを持つ。巨大な主翼の上にはプテラス用の発進カタパルトがあるため、コンセプトが機動戦士ガンダムに登場したガウ攻撃空母のようである。シーマッドと共に第一次暗黒大陸上陸作戦に投入され、ホエールカイザーを撃墜する活躍を見せたが、改造デスザウラー「デスエイリアン」の巨大な斧で主翼を叩き斬られて撃墜されてしまった。
- サンダーパイレーツ
- 新ゾイドバトルストーリーに登場した改造マッドサンダーの一つ。ウルトラザウルスを超える最大の海戦用ゾイド。背中に潜水艦のような艦橋があり、頭部にはマグネーザーとサンダーホーンに代わり電磁ブレードを装備されている。後部の強力なジェット水流により、静粛性が高く超低騒音潜行が可能。第一次大陸間戦争時、ベルガー提督率いるマッド艦隊の旗艦となり、暗黒大陸を目指すもトライアングルダラス付近の海域でギル・ベイダーの迎撃を受けて撃沈。艦隊は全滅してしまった。