荷電粒子砲
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荷電粒子砲(かでんりゅうしほう)とは、荷電粒子を加速器を用いて、高速に打ち出すことで破壊力を得る砲。
原理的には、今の技術でも実現可能だが、加速器の小型化がなかなか進展しない現在、まだまだサイエンスフィクション上の架空の兵器である。
[編集] 概要
荷電粒子としては電子、陽子、重イオンなどが想定されている。レーザーなどと異なり、目標到達までに一定の時間が必要で、なおかつ真空中でも視認可能と考えられたためアニメの描写において重用されている。
機動戦士ガンダムの監督富野由悠季は、ガンダムシリーズに登場するビーム兵器の類は荷電粒子砲であり、その原理はブラウン管式テレビジョンの電子銃と同じ原理だと説明している。
サイエンスフィクションに分類される物語に登場し、その数は数え知れないほど。また、劇中では程度の差こそあれ、強力な兵器として描かれる事が多い。
[編集] 詳細
荷電粒子として陽電子、反陽子等の反粒子を用いる場合は、単なる荷電粒子砲ではなく、目標との対消滅が期待できる。大気中を進行する粒子ビームは粒子の減衰が激しく威力と射程は極端に落ちるが、全く使用できないことはないとされる。
しかしながら反物質粒子ビームは、大気との対消滅のために、多くのSF設定では使用不可能である。ちなみにブルーノアの主砲は、反物質投射砲であるが、反物質に先だってプラズマが投射され対消滅を防ぐ設定だった。
荷電粒子は磁場により容易に偏向するので、地磁気の影響を受けやすく、また宇宙空間にあっては太陽風など、他の荷電粒子束の影響も受けるためビームを真っ直ぐ飛ばす事が難しいと考えられている。
そのため兵器としては、(射出時に電子を付加するなどして)電気的に中性な粒子を用いる中性ビーム砲が本命とされ、レーガン時代のSDI(戦略防衛構想)でも盛んに研究された。
[編集] 関連項目
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