ミストラル級強襲揚陸艦
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ミストラル級強襲揚陸艦 | ||
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就役直前のミストラル(2005年12月、ブレスト港) | ||
概歴 | ||
就役開始 | 2006年1月 | |
退役完了 | 就役中 | |
前級 | フードル級揚陸艦 | |
次級 | 最新 | |
要目 | ||
艦種 | 強襲揚陸艦 | |
排水量 | 基準排水量 | 16,500t |
満載排水量 | 21,500t | |
全長 | 199m | |
全幅 | 32m | |
吃水 | 6.2m | |
機関 | ディーゼル・エレクトリック推進 | |
ディーゼルエンジン 5基 | 20.8Mw | |
ポッド式推進器 2基 | 14Mw | |
バウスラスター 1基 | 1.5Mw | |
速力 | 最大19ノット | |
航続距離 | 19,800Km(巡航15ノット) | |
乗員 | 160人(医療要員40人を含む) | |
武装 | 30mm機関砲 | 2門 |
ミストラル連装発射機SIMBAD | 2基 | |
12.7mm機銃 | 4基 | |
搭載機 | ティガー | 8機 |
NH90 | 8機 | |
射撃指揮装置 | SENIT 8 | |
輸送能力 | ||
搭載量 | 1,880t以下 | |
揚陸艇 | 小型揚陸艇(CTM、LCM)4隻もしくは、 LCAC 2隻 |
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人員 | 450人 | |
車両 | ルクレール戦車13両を含む70両以下など | |
言語 | 表記 | |
日本語 | ミストラル級強襲揚陸艦 | |
仏語 | Bâtiment de Projection et de Commandement Type Mistral | |
BPC type Mistral | ||
英語 | Mistral class landing platform dock | |
Mistral class command and force projection ship |
ミストラル級強襲揚陸艦(Bâtiment de Projection et de Commandement Type Mistral)は、フランス海軍の強襲揚陸艦。2隻が建造された。
[編集] 概要
後部担当のブレストと前部担当のサンナゼールに分割して建造され、ブレストで結合された。トネールの就役をもって、ウラガン級揚陸艦を更新する予定である。
フランス初の総電気推進艦として電化に力が注がれている。ポッド式推進としたことで、非常に小回りのきく操艦が可能である。ただし背の高い船体によって風圧側面積が大きく、離着岸や操艦に及ぼす風の影響は大きいと言われている。 CH-53にも対応した前部甲板を含む6機までの同時運用が可能な全通甲板と2基のエレベーターを有している。 作戦指揮を支援するため、150台のワークステーションを設置可能な情報処理室を設けている。病院船としては、2つの手術室を持ち、69床までのベッドを設置可能(常設19床)である。
軍艦ではあるが、商船としての規格下で建造され、マルポール条約に適合すべく海洋汚染防止に力が注がれている。
ミストラルが最初に作戦に投入されたのは、2006年のイスラエルによるレバノン侵攻における避難活動(l'opération Baliste)であり、ベイルートに入港し、フードル、シロッコと共に在留フランス人の脱出を支援した。
[編集] 同型艦
艦番号 | 艦名 | 起工 | 進水 | 就役 |
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L 9013 | ミストラル(Mistral) | 2003年7月10日 | 2004年10月6日 | 2006年1月 |
L 9014 | トネール(Tonnerre) | 2003年8月26日 | 2005年7月26日 | 2007年3月1日 |