ムーたち

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『ムーたち』は、榎本俊二の漫画作品である。

[編集] 概要

講談社の漫画雑誌「週刊モーニング」に2006年から連載中で2006年12月に単行本第1巻が出版された。物語の舞台は登場人物達の生活圏内が殆どで、展開は前作えの素と同様か近い状態であるが、1話完結型が多くなっている。また、前作とは違い所謂エログロの表現はかなり抑えられており作風が大幅に変更された印象も受ける。話のテーマは哲学的であるが言い換えれば屁理屈の連続とも捉えることが出来るが、これは作者の才能の一端を示すもので肯定的にも否定的にも読者は考えさせる内容である。副題は「a man keeps fighting for the family!!」で直訳すると「男は家族の為に戦い続けている。」となる。連載当初の作品名は「ムーさん」であったが二階堂正宏の「ムーさん」と同じである為、現在の「ムーたち」に変更された。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 登場人物

虚山無夫（むなやまむーお）: 本作の主人公? 通称「ムー夫」。11月15日生まれの8歳児で人参とさつまいもが嫌いでユーレイが怖い典型的な小学生である。

虚山実（むなやまみのる）: ムー夫の父で8月27日生まれ。家の中にありとあらゆる事に関するリストの書庫がある。よく首と肩がないような描写がされ、スキンヘッドで表情が大幅に変化する。規理野が登場する話では最後に「ゴット・ブレス・ユー」と声を掛ける。

虚山空子（むなやまそらこ）: ムー夫の母で3月12日生まれ。実と長年一緒に生活しているので行動パターンと思考パターンがかなり似ている。

先生: ムー夫たちの学級担任の女性。「ブスでもがんばっている」先生で眉毛が所謂平安時代の貴族女性の眉毛と同じ形態である。

規理野視組（きりのしくみ）: 一見すると無関係の事象を統計により関連付けようと努力している。実の「死んで欲しくない人リスト」に掲載されている。万歩計の数値を計算して作曲した曲がドイツ人ピアニストのフランツ・ゲルマンヴィッヒが作曲した曲と偶然一致し、公演の際にステージ上で本人に質問して逮捕された。

白身川さとし（しろみかわさとし）: ムー夫と仲の良いクラスメイト。

そのほかのムー夫のクラスメイト（50音順）: 赤堀基明(あかほりもとあき)、池田武男(いけだたけお)、意地本(いじもと)、稲穂郁人(いなほいくと)、井上(いのうえ)、井森ほい(いもりほい)、右近達磨(うこんだるま)、大迫源(おおさこげん)、加藤佐知(かとうさち)、久遠アラン(くおんあらん)、杉迫夏子(すぎさこなつこ)、妹尾静夫(せのおしずお)、出崎山美、田渕駿(たぶちしゅん)、津山利一(つやまりいち)、中井和樹(なかいかずき)、中山、斜田(はすた)、馬場隆夫(ばばたかお)、堀井もい(ほりいもい)、本田準(ほんだじゅん)、森井理保(もりいりほ)、森口由麻(もりぐちゆま)、八雲　蘭(やくもらん)、山川、山岸、李もいほ(りもいほ)、リンドバーグ洋子(りんどばーぐようこ)、連城正子(れんじょうまさこ)

[編集] 擬音

第3話以降で様々な擬音が「○○リ」（例・物が倒れる様子「パタリ」等）と表現されることが多くなった。

[編集] 謎の競技

第19～20話で実がムー夫に伝授すべきか悩んでいる競技名未詳の競技がある。実は20年間練習し世界一と断言出来るほど自信がある。野球やサッカーの世界一と同等か少しだけ偉い。競技方法は以下の通りである。

1　全身タイツに着替え、屋外で行う。

2　3枚の円盤を頭に乗せ、両腕を左右に伸ばし顎を引いて円盤を地面に落下させる。

3　円盤を落下させたらすかさず横移動し、円盤の動きが止まるまでの時間をカウントする。

4　それぞれの円盤の動きが止まるまでの時間を計算し、その解答の分だけ可能な限り高速で横移動する。計算方法は競技実施日の天候によって変わる。

5　横移動が終ったら夕日が沈むまでブリッジし続ける。

[編集] 番外編

週刊モーニング2006年47～48号に「えの素トリビュート」発行記念に番外編が掲載された。47号の番外編第1話はムーたちを舞台にムー夫がえの素のみちろう、実が郷介、空子が田村さんでそれぞれ描かれた。48号に掲載された番外編第2話はえの素を舞台に郷介が実、葛原が空子、菖蒲沢が先生、田村さんが規理野、二比が白身川として描かれた。勿論、えの素と同様に所謂エロがテーマで第2話では叫ぶと登場する「入れ替え屋」が登場した。この番外編2話は単行本に収録されない予定である。