モット・ザ・フープル
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モット・ザ・フープル (Mott the Hoople) はイギリスのグラムロックのバンド。
[編集] 略歴
1968年に結成されたサイレンスというバンドを前身とする。メンバーチェンジを経てバンド名をモット・ザ・フープルと改め、1969年にデビューした。
デビュー当初は商業的に振るわず厳しい時期を過ごしたが、デヴィッド・ボウイは早くからこのバンドを気に入っており、1972年に彼らのために「All the Young Dudes(すべての若き野郎ども)」を書き下ろす。この曲は彼らにとって最大のヒットとなり、またグラムロックを代表する曲のひとつとなった。その後1974年のシングル「Roll Away The Stone」がヒットしたのを最後に低迷した。
1974年にバンドの顔のイアン・ハンターが脱退。バンド名をモットと改名するがセールスは大きく落ち込み、さらに1977年にはブリティッシュ・ライオンズと改名するが、鳴かず飛ばずに終わり、翌年に解散した。
[編集] エピソード
当初から過激な暴力的なライヴ・パフォーマンスが有名で、客との喧嘩や機材の破壊などは日常茶飯事であった。イアン・ハンターによれば「ロイヤル・アルバート・ホールをめちゃくちゃにして、イギリスの色々なホールから締め出しを食らった」
1974年の全米ツアーの前座として同行したのは、あのクイーン。ブライアン・メイの急病により途中で降板しているが、メンバー間の交流は現在まで続いている。また、クイーンの「ナウ・アイム・ヒア」にはモット・ザ・フープルが歌詞に登場している。