グラムロック
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グラムロック(glam rock)はロックの一種で、特に1970年代前半に流行したスタイル。一概には言えないが、男性でも濃い(ときには装飾的な)メイクを施し、きらびやかな(あるいはけばけばしい)衣装をまとうのが特徴である。影響を受けたローリング・ストーンズも当時は濃いメイクをしていた。ビジュアル面では80年代前半に起こったニューロマンティックやLAメタル、日本のビジュアル系の先駆けとなったという見方もあるが、音楽的にはむしろその直後のパンクロックへの影響が大きい。グラムは魅惑的であることを意味する英語の"glamourous"から。
代表的なアーティストはT.Rex (マーク・ボラン)、デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック、スレイド (バンド)、スウィート、モット・ザ・フープル、ゲイリー・グリッターなどとされる。
主に男性的な力強さや激しさを表現するハードロックや演奏技術や楽曲の構成力を強調していたプログレッシブ・ロックが主流だった70年代において、それらとは逆に中性的なファッションや振る舞いを施し、単純で原始的なビートやキャッチーなサウンドをみせていたのがグラムロックのミュージシャンたちであった。 また、サックスでリフを刻むことが多いこともグラムの特徴の1つである。 ただ、ジャンルとしてはルックスやステージングなどの面で区別されることが多いため、サウンドや楽曲の作風、音楽的志向などは、かなり異なり、大きな共通性はない。このような経緯から、QUEENも登場当初はグラムロックバンドと見られていた。
ブームを作ったアーティストたちの音楽的な変化や、パンク・ロックの盛り上がりや1970年代末のニューウェイヴ・ブームが勃興により、グラム・ロックという名称は自然消滅することとなった。
国内のグラムロックでは、第4代グランドイカ天キングのマルコシアス・バンプ(活動休止後、ボーカル&ギターの秋間経夫はグラムロックバンドAKIMA&NEOSを結成)、ROLLY寺西率いるすかんち、初期のTHE YELLOW MONKEYなどがある。 なお、秋間経夫らの発案により、毎年9月に「マーク・ボラン追悼~グラムロックイースター」というイベントが行われる。常連参加者にPANTA、ROLLY、マルコシアス・バンプの旧メンバーなどがいる。
[グラムロックに影響を受けた曲] MY LITTLE LOVER featuring AKKO:ANIMAL LIFE(AKIMA&NEOSもライブでカバーしたことあり。)
[編集] 主なグラムロックアーティスト
- T.Rex (マーク・ボラン)
- デヴィッド・ボウイ
- ロキシー・ミュージック
- スレイド (バンド)
- スウィート
- モット・ザ・フープル
- ゲイリー・グリッター
- マルコシアス・バンプ
- AKIMA&NEOS
- すかんち
- 初期のTHE YELLOW MONKEY