モデル変換言語
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モデル変換言語(もでるへんかんげんご、Model Transfotmation Language)とは、モデル駆動型アーキテクチャにおけるモデル変換を行うコンピュータ言語。
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[編集] 概要
[編集] 様々な変換
モデル変換は情報技術の中心的な役割を持っている。ソフトウェアシステムは、情報の変換を組み合わせたものと見ることもできる。UNIXシステムも基本的な変換言語(grep、sed、awk、perlなど)から変換プログラム(フィルタ)を構築して使用するフレームワークであるとする見方もできる。ソフトウェア開発工程も抽象的な要求仕様から実際のシステムへの一連の変換と見ることができる。
[編集] モデル駆動工学における変換
いくつかのモデル変換言語は同図像性(Homoiconicity)の特徴を有している。同図像性とは、データモデルを表現するための言語と変換言語が深く関連しているか、同一であることを意味する。このような関係の顕著な例としてXMLとXSLTの関係がある。このような指摘はモデル駆動工学との類似性を強調したいときになされることが多い。
[編集] OMGの定義するモデル変換
OMGは、MOF/QVT と呼ばれるモデル変換の標準を定義した。これに基づいたモデル変換言語として GReAT、VIATRA、ATL があるが、QVT標準への準拠レベルはそれぞれ異なる。モデル変換はモデル駆動型アーキテクチャの重要なコンポーネントである。
[編集] 参考文献
- The MDA Journal: Model Driven Architecture Straight From The Masters
- Model Driven Architecture: Applying MDA to Enterprise Computing, David S. Frankel, John Wiley & Sons, ISBN 0-471-31920-1
[編集] 関連項目
- データ変換
- テンプレートエンジン
- ドメイン固有言語 (DSL)
- フィルター (ソフトウェア)
- プラットフォーム独立モデル (PIM)
- プラットフォーム特化モデル (PSM)
- モデル駆動型アーキテクチャ (MDA)
- モデル駆動工学 (MDE)
- 変換言語
- ATL
- MOF Queries/Views/Transformations (MOF QVT)
- VIATRA
- Webテンプレート
- XSLT
[編集] 外部リンク
- OMG MDA Guide MDA Guide Version 1.0.1
- Model-Driven Architecture: Vision, Standards And Emerging Technologies at omg.org
- An Introduction to Model Driven Architecture at ibm.com
- From Object Composition to Model Transformation with the MDA at omg.org
- Czarnecki, K, and Helsen, S : Classification of Model Transformation Approaches. In: Proceedings of the OOPSLA'03 Workshop on the Generative Techniques in the Context Of Model-Driven Architecture, Anaheim, California, USA. Webpublished.
- Gronmo, R, and Oldevik, J : An Empirical Study of the UML Model Transformation Tool (UMT). [1]
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