モレーン
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氷河は谷を削りながら時間をかけて流れているが、この時削り取られた岩石・岩屑や土砂などが土手のように堆積したのがモレーン(堆石)である。
氷河の後退などによりモレーンが氷河と切り離され、氷河との間の空間に溶けた水が溜まり氷河湖を形成する事がある。 氷河の後退によってモレーンとの間に出来た氷河湖は、モレーンの崩壊によって決壊し洪水を起こす可能性がある。 実際にネパールやブータンで何度か氷河湖が決壊して洪水が発生し、下流部に死者を出す被害をもたらした事がある為、氷河湖の水位を下げるなど早急な対策が求められているが、地形的にそして経済的になかなか対策が進まないのが現状である。
[編集] 種類
ラテラルモレーン(側堆石)
- 氷河の両側・側面部に形成されるモレーン。
メディアルモレーン(中央堆石)
- 氷河の合流部の内側のラテラルモレーンが、結合しひとつになったモレーン。
グランドモレーン(底堆石)
- 氷河の底部に堆積したもの。地盤を侵食しやすい。
ターミナルモレーン(端堆石)
- 氷河の末端部に形成されるモレーン。
エンドモレーン(終堆石)
- 氷河の進出限界部に形成されたターミナルモレーン。
[編集] 関連項目
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