ユランズ・ポステン
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ユランズ・ポステン(デンマーク語 Jyllands-Posten)はデンマークの高級紙。正式な名称はMorgenavisen Jyllands-Postenで"ユトランド新聞"を意味する。デンマーク第二の都市オーフス郊外のViby Jに本社を有し、ウィークデイの売り上げは15万紙ほどになる。
1871年に創刊され、それ以来リベラルを掲げた紙面作りを行ってきた。政治的には右派に近いとされ、第二次世界大戦前にはイタリアにおけるムッソリーニの権力掌握を支持する記事を掲載した事がある。
[編集] ムハンマドの風刺画を巡る問題
ユランズ・ポステンの2005年9月30日の紙面にムハンマドの風刺画が掲載された(ムハンマド風刺漫画掲載問題参照)。これに対してイスラム諸国とその国民が反発し外交問題に発展した。リビア、サウジアラビア、シリアの在デンマーク大使は本国に召還され、イスラム諸国でデンマーク製品の不買運動が呼びかけられた。
ムスリムおよびデンマークのリベラル派はユランズ・ポステンが報道の自由の権利を誤用していると非難している。これに対してユランズ・ポステンはムスリムの感情を傷付けたことを謝罪したが、どのような風刺であれタブーとしてはならないとしている。しかし2003年にキリストの風刺画の掲載を拒否していた事が明らかにされた。
デンマークの首相アナス・フォー・ラスムセンは問題の解決の為最大限の努力を払うと述べている。