ラッフルズ・インターナショナル
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ラッフルズ・インターナショナル(Raffles International)はシンガポール証券取引所上場企業であるラッフルズ・ホールディングスのホテル運営部門として1989年に設立された。設立後の最初の仕事はシンガポールにあるラッフルズ・ホテルの修復であった。1991年に修復が終了し、リニューアルオープンした。その後独自のブランドの開発に着手し、誕生したのがマーチャントコートである。1997年には松任谷由実の歌でおなじみのロンドンのブラウンズホテルとハンブルクのフィヤー・ヤーレスツァイテンをそれぞれ買収(現在、ブラウンズホテルはラッフルズ・インターナショナルを離脱し、ロッコ・フォルテホテルズに加盟)。
また、2002年にスイスホテルズ&リゾーツを約263億円で買収し、経営規模を拡大した。日本でも、2003年に大阪市・難波にある南海サウスタワーホテル大阪を買収、スイスホテル南海大阪に改名・チェーン化した。これにより、世界20数国では、ラッフルズ・インターナショナル ホテルズ&リゾーツとして「ラッフルズ」や「スイスホテル」ブランドでチェーン展開するに至った。
だが、ラッフルズ・インターナショナル ホテルズ&リゾーツは、キングダム・ホテルズ・インターナショナル(同米投資会社コロニー・キャピタルとサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラル王子らが保有)から買収された。2006年5月に、同じくキングダム・ホテルズ・インターナショナルから買収されたカナダの名門ホテルチェーンのフェアモント ホテルズ&リゾーツと合併、現在は「フェアモント&ラッフルズ ホテルズ&リゾーツ」という名称になっている。
[編集] 備考
シンガポール航空の座席等級にはビジネスクラスに相当する「ラッフルズクラス」があり、名称はラッフルズ・ホテルに由来する。