ラムザン・カディロフ
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ラムザン・カディロフ(1976年10月5日 - )は、ロシア連邦チェチェン共和国の政治家。大統領。2004年5月9日に暗殺されたアフマド・カディロフの次男。ロシア連邦英雄。
[編集] 経歴
チェチェン・イングーシ自治ソビエト社会主義共和国ツェントロイ村に生まれる。
1996年から、父、アフマド・カディロフの補佐官兼ボディーガード。
2000年5月12日、爆弾による暗殺未遂。アフマド・カディロフは、このことでアスラン・マスハドフを非難した。2001年1月16日、グデルメス郊外で2度目の暗殺未遂。2002年9月30日、グデルメス地区ノヴォグローズネンスキー村において、ラムザンの車に対して発砲事件。2003年7月27日、クルチャロエフ地区ツォツァン・ユルト村において、自爆テロ未遂。
2003年、父の大統領選出後、大統領保安局長となり、独立派との交渉、武器の連邦軍への引渡しに従事した。2004年、マハチカラ・ビジネス・法律大学を卒業。その後、チェチェン内務相補佐官を務め、チェチェン共和国国会議員となった。
2004年5月9日の父の暗殺後、多くのチェチェン住民は、ラムザンを大統領に推薦した。しかしながら、共和国憲法によれば、大統領となるには満30歳以上であることが必要であったため、ラムザンは選挙に参加しなかった。
2004年5月10日から第一副首相。同年10月10日から、南部連邦管区ロシア連邦大統領全権代表顧問。2005年11月18日、首相代行に任命。同年12月29日、ロシア連邦英雄の称号が授与された。2006年1月から「統一ロシア」党の地域支部書記。
2006年2月28日、セルゲイ・アブラモフ首相が次期首相にラムザン・カディロフを指名して辞職し、3月4日から首相となった。
2007年3月2日、大統領に就任。
[編集] パーソナル
妻帯、4児を有する。趣味は音楽鑑賞。自動車が好きで、自分で運転することを好む。ボクシングを嗜み、スポーツ・マスターの称号を有する。
ロシア連邦英雄。勇気勲章、アフマド・カディロフ名称勲章、「公共秩序の警備における優秀さに対する」メダル、「全ロシア国勢調査における貢献に対する」メダル、「チェチェン共和国における対テロ作戦への参加に対する」メダル、「カフカースにおける勤務に対する」メダル、「チェチェン共和国の守護者」メダルを受賞。
チェチェン共和国名誉市民、ロシア自然科学アカデミー名誉会員、功労体育職員。