ラリーX
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ラリーX
- ナムコのコンピュータゲーム。本項で解説。
Rally X(ラリーエックス)
『ラリーX 』とは、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)のアクションゲーム(4方向レバー+1ボタン)。1980年11月にアーケードゲームとして発売された。
車(マイカー。色は青)を操作し、追ってくる敵車(色は赤)や、ランダムに置かれた岩を避けながらら、袋小路などもある迷路状のステージにある10本の旗(フラッグ)を取ると面クリアとなるドットイートタイプのゲーム。翌年、難易度を調整した『ニューラリーX』が発売される。シンプルながら奥深いゲームシステムと特徴のあるBGMで他のレトロナムコゲーム同様、今なお根強い人気を持つ。
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[編集] ラリーX
[編集] 基本ルール
- 長方形の四方を壁に囲まれた迷路状のステージに、ランダムで10箇所のチェックポイント(黄旗)が設置されている。プレイヤーはマイカーを操作し、敵車や岩にぶつからないようにチェックポイントを通過する。10箇所全て通過すると1面クリアし次の面に進む。
- ノーミスで連続してチェックポイントを通過するごとに100、200……と100点ずつ得点が上昇していく。また「スペシャルチェックポイント」(黄旗に赤字でS表記)[1]が各面1箇所存在し、取るとこれ以降のチェックポイント通過得点が2倍になる。途中でミスしてしまうと100点からやり直しとなる。
- 1面クリアすると、その時点での燃料残量がボーナス得点となって加算される。
- 画面左側には、マイカーやコースが表示されたゲーム画面、画面右には、マイカーの位置、フラッグの位置、敵車の位置のみが表示されたレーダーマップという、2画面構成になっている。
- マイカーは、基本的に攻撃方法は無く、敵車から逃げるしかないが、ボタンで煙幕(スモークスクリーン)[2]を発生させ、敵車を文字どおり煙に巻くことができる。
- 煙に巻かれた敵車でも当たればミスとなる。従って使い方を誤ると逆に追い込まれることもある。
- マイカーには燃料計があり、時間経過とともに減少するほか、煙幕を発生させると劇的に減少する。燃料切れになってもミスにはならないが、スピードが劇的に落ちるので、結局敵車に追いつかれる。
- 敵車は1面では3台、以降面を追うごとに1台ずつ最大8台まで増えていき(6台以上の場合は画面上部からも登場)、段々難易度が上がっていく。
- コースは4種類あり、4、8、12面にコースが入れ替わる(以降16面から繰り返し)。
- (4n-1)面はチャレンジステージになり、燃料切れになるまで敵車は動かないが、その代わりに岩の数が通常より多くなっている。
- 得点が20000点に達すると、持ちマイカーが1台追加される(初期設定)。
[編集] 移植
- プレイステーション用ソフト ナムコミュージアム VOL.1に収録。
- プレイステーション・ポータブル用ソフト ナムコミュージアムに収録
- プレイステーション2用ソフト ナムコミュージアム アーケードHITS!に収録。
[編集] ニューラリーX
『ニューラリーX』(ニューラリー・エックス)は、ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)のアクションゲームである。
ニューラリーXは、1981年(昭和56年)に、ナムコが前年の1980年(昭和55年)に発売したアーケードゲームである『ラリーX』の難易度を調節した新しい版として登場した。
ラリーXとの違いは難易度以外にも音楽に違いがあり、ニューラリーXになってからは非常に軽快な音楽となっている。
『ラリーX』と同様に現在でも、人気を誇っているといわれている。
[編集] ラリーXからの主な変更点
- マイカー(自車)、レッドカー(敵車)デザインの変更
- BGMの変更
- 迷路の袋小路を無くし難易度低下
- 敵車の数を減らし難易度低下
- ラウンド1 - 1台
- ラウンド2 - 2台
- ラウンド4、5 - 3台
- ラウンド6、8 - 4台
- ラウンド9、10 - 5台
- ラウンド12以降の通常ラウンド(ラウンド14+4n除く) - 6台
- ラウンド(14+4n)およびチャレンジング・ステージ(4n-1ラウンド) - 7台
- ラッキーチェックポイント(黄旗に赤字でLの表記)の追加。自車が取るとその時点での残FUELが得点に加算。但しラウンドの最後にこれを取っても2回得点加算されることは無い。
- スペシャルチェックポイントの位置がレーダー上で点滅
- エクステンドが20000点と100000点の2回に(初期設定)
- チャレンジング・ステージ開始前に岩、敵車の数を表示
[編集] 家庭用版
- プレイステーション用ソフト ナムコミュージアム VOL.1に収録。
- プレイステーション・ポータブル用ソフト リッジレーサーズに収録。裏コマンド入力で異常に高い難易度のデビルカーモードもできる。また、デビルカーモードには新コースが収録されている。
- プレイステーション・ポータブル用ソフト ナムコミュージアム Vol.1に収録。
- アレンジ版も収録されているが、下記の作品とは別物である。
- Xbox 360 2006年12月27日からXbox Live Arcadeで配信された。
[編集] ラリーX・アレンジ
1996年に同社より発売されたアーケードゲーム『ナムコクラシックコレクションVol.2』内に収録。ニューラリーXをベースにグラフィックの向上など、さまざまな要素が追加された。ラリーX、ニューラリーXが2人プレイが交互なのに対し、本作は完全1人プレイであった。
[編集] 「アイテムチェックポイント」の追加
通常チェックポイントが緑の旗であるのに対し、青い旗になっている。場所は特定されておらず通常チェックポイントを通過する毎に位置がランダムに変わる。レーダー上では緑の点で表示。取ると画面下の「NEXT ITEM」欄に表示されたアイテムの効果を得ることが出来る。
- ATTACK - 自車が一定時間無敵になり、体当たりで敵車、岩を破壊出来る。
- BOMB - 煙幕の代わりに一定数爆弾を発射し、それに触れた敵車を破壊する。
- BONUS - 7650点のボーナスポイントが加算される。
- CRASH - ラウンド上の岩が全て破壊され、その上を通行出来る。
- EXTEND - 取ると、「E・X・T・E・N・D」の何れか1文字を得られ(画面左下に表示)、6文字全てを揃えると自車が1台追加される。
- FUEL - FUELの残量が回復する。
- SLOW - 敵車が一定時間スピードダウンする。
- SPEED UP - 自車が一定時間スピードアップする。
- RADAR - レーダーに映らない敵車が映るようになる。
- RUN AWAY - 敵車が一定時間自車から逃げ出す。
[編集] 敵車タイプの追加
- ラリーX - フォーミュラーとも呼ばれる。ラリーXの敵車と同デザイン。自車をしつこく追いかける。
- バギー - ツーリングとも呼ばれる。普段の動きは遅いが自車の後ろにつくと急加速して追突しようとする。
- ニューラリーX - ネオ・フォーミュラーとも呼ばれる。ニューラリーXの敵車と同デザイン。自車と同じ特性を持ち、自車が近づくと煙幕を出して逃げる。
- ステルス - ドラッグとも呼ばれる。レーダーに映らない敵車。アイテム取得によりレーダーに映るようになる。
[編集] リッジレーサーズ/レーサーズ2版
- リッジレーサーズ/レーサーズ2に、起動時のミニゲームとして登場。ルール等はニューラリーXと変わらない。しかし、以下の変更点がある。
- BGM、SEの音質変化。
- レーダー表示方法。(自車が黄点滅になった。消灯時黒にしてスペシャルと区別。)
- 起動時にニューラリーXを始めるように設定して、ミニゲームを始めると、ラウンド1のフラッグの置いてある場所のパターンがいつも同じ。オプションから始めるとこれは起こらない。
- かなり難しいデビルカーモードを追加。同時にデビルカーモード用の新コース追加。
- デビルカーモードでは、敵車が黒い13thRacingを模したものになり、速度が速い。同時に、ラウンド10~13はかなり難しいコースを新コースとして使用。
- ラウンド数の変更。
- 通常モード-全31ラウンド。デビルカーモードのラウンド数の1の位と10の位を逆転したもの。
- デビルカーモード-全13ラウンド。不吉な13の数字を使用。
[編集] 小ネタ
- 通常モード/デビルカーモード切り替え方法-↑(レーサーズ2は↓)+L+Rキー。
- ラウンド選択方法-R、△、L、L、○、×の順に押す。(レーサーズ2はL+R+○+×+△+□キー。)キャスト画面で操作する。←→でラウンド選択可。