ラー
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ラーは、エジプト神話に於ける太陽神。語源は其の侭、「Ra(太陽)」。ハヤブサの頭をもつ姿で描かれることが多い。後にアトゥムと習合し、ヘリオポリスでは最も重要な神とされる。ヌンから生まれ、シュウとテフヌトの父とされた。また、セクメトはラーが人間を滅ぼすためにその目から生み出されたとされる。
[編集] ラーの変形
ラーは太陽神であり、古代エジプト人は太陽の昇り沈みとともにラー自体も変形すると考えた。日の出のときはタマオシコガネ(フンコロガシ)の姿のケプリとして現れ、日中はハヤブサの姿をして天を舞い、夜は雄羊の姿で夜の船に乗り死の世界(夜)を旅するとされている。これは太陽の動きを神格化したものであるとされている。