リップルウッド・ホールディングス
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リップルウッド・ホールディングス(Ripplewood Holdings LLC)は米国に拠点をおく投資ファンド。不振企業を買収し、再生させて企業価値を高めた上で売却し、利益を得るバイアウト・ファンドである。最高経営責任者 (CEO) はティモシー・コリンズ (Timothy C. Collins)。
[編集] 過去に買収した企業
ベルギーのブリュッセルに拠点を置く関連の上場持株会社、RHJインターナショナルを通じて、以下の日本企業を買収している。
- 新生銀行(旧日本長期信用銀行)
- コロムビアミュージックエンタテインメント(旧日本コロムビア)
- フェニックスリゾート
- 日本テレコム(現ソフトバンクテレコム、ソフトバンクに売却済)
- 旭テック
- D&Mホールディングス(旧デノン+旧日本マランツ)
- シャクリー・グローバル・グループ(旧日本シャクリー)
- ナイルス(旧ナイルス部品)
[編集] 長銀問題
1998年に経営破綻し、8兆円に及ぶ公的資金が投入された旧日本長期信用銀行(長銀)をわずか10億円で買収。長銀から衣替えした新生銀行が2004年2月19日に上場したことで、2200億円以上の利益を得た。同銀行はタックス・ヘイヴンを利用している為、課税されていない。
この出来事により、日本のマスコミから「ハゲタカファンド」と呼ばれたことがある。ただし、上記の通りバイアウト・ファンドは企業の建て直しを援助するという性格を持ち、加えて買い手もバイアウト・ファンドが提示する価格を理解した上で自主的に再建された企業の株を買っているのであって、この一連の流れのどこにも不正は存在しない。
[編集] 外部リンク
- RHJインターナショナル - 英語