リードオンリーメンバー
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Read Only Member(リード オンリー メンバ, ROM ロム)とは、主に電子掲示板などインターネット上のコミュニティにおいて、自らは書き込みをせず、他のメンバの書き込みを読むだけのメンバである。一般に、Read Only Memory(ROM)をもじった語であると考えられている。ちなみに英語圏ではlurker(ラーカー、潜む人)と呼ばれ、ROMという語は使われない。転じて、インターネット上のコミュニティやMMORPGにおいて、途中退席の行為の意味も持つ。
一部のコミュニティでは、ROMは嫌われる傾向にあり、規約や案内に明記したり、パスワードを用いたりすることにより、ROMを禁止しているところもある。ROMを嫌う理由としては、パソコン通信時代には”回線やサーバに負荷を与えるだけで有益な情報を発信しない存在だから”といったものが多かったが、インターネットになり環境が整備された現在では、(特に内輪的な零細コミュニティで)”外部の人間に物言わず覗かれているようで気分が悪い”といったような感情的な理由によるROM禁止も多い。
一方で、ある程度の期間ROMに専念しコミュニティの雰囲気や暗黙の了解を把握した上で書き込む事が好ましいとするコミュニティもあり、そのような場では「空気を読まない」書き込みをする者に対して「(新人は)半年ロムれ」(略して「新半R」)、などと返答される場合もある。
「一件の発言があれば、その10倍のROMがいる」と言われる。良質のコミュニティを運営するためには、掲示板やブログに発言している『目立つ』人物より、多数のROMに気を巡らす必要があるということを示唆している。また物理的にも、ROMがサーバー負荷の大部分を占めていることに気を付けるべきである。例として、かつて2ちゃんねる閉鎖騒動の際に行われた分析によると、2ちゃんねるの全通信量のうち9割が投稿を伴わない閲覧のみの負荷、すなわちROMによるものであったという。