ループ量子重力理論
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ループ量子重力理論とは、時間と空間(以下、時空)にそれ以上の分割不可能な最小単位が存在することを記述する理論である。
時空は、本質的に連続で滑らかな値をとるものと考えられてきたが、この理論で時空は、原子における電子配置のように離散的な値をとるものと考えられている。
量子論におけるひも理論は力や素粒子を記述する理論で時空は最初からそこに存在するものとして定義している。 それに対しループ量子重力理論は時空そのものを記述し、そこから全ての力や素粒子が生まれると考える。
空間はノード(点)とノードにつながる線を使いグラフで表される。ループ量子重力理論で使うグラフはスピンネットワークと呼ばれる。このスピンネットワークで表される空間のつながりの変化が重力などの力の媒介、電子などの素粒子の存在を示していると考えられている。
そして、このスピンネットワークに時間を加えたものをスピンフォームと呼ぶ。スピンフォームは時計の秒針が動くように離散的に変化する。つながりの変化前と変化後の時間の差は1プランク秒(10-43秒)で、これが積もり積もって人が感じる時間となる。
[編集] 参考文献
- リー・スモーリン 別冊日経サイエンス149 時空の起源に迫る宇宙論 「時空の原子を追うループ量子重力理論」
[編集] 外部リンク
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