レイン (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レインは、吉野匠のファンタジー小説。オンライン小説として始まり、アルファポリスから出版された。異世界にある大陸、ミュールゲニアの南西に位置する小国、サンクワールの上将軍のレインが主人公。
目次 |
[編集] あらすじ
ミュールゲニア全土を巻き込んだ大戦から長い時が流れ、危ういバランスを保っていた平和が終焉を迎えようとしていた… 5年前、ザーマインの先王を倒し、王位についたレイグル王。彼は、世界制覇の野望に燃えていた。 彼が指揮するザーマイン軍は近隣諸国をつぎつぎと攻めていった。その中の一つに小国サンクワールがあった。 国力はザーマインの一割にも満たず、士気も振るわない。 さらに、サンクワールの現王、ダグラス王は貴族のみを優遇し、人心を失っている。
サンクワールの滅亡は、もはや避けれない運命のように見えた…
[編集] ミュールゲニアについて
異世界に存在する。科学文明が発達しておらず、廃れつつあるとはいえ魔法も受け継がれている。人間以外の種族もいる。書面からみると、エルフなどの種族もいるらしい。広さは本では明らかにされていない。今のところ、存在を明らかにされている国は、サンクワール、ルナン(ザーマインによって滅ぼされたので、現在は存在しない。)、ザーマイン、シャンドリス、レイファン、フレンジア、アガト(二つとも外伝より)である。
[編集] 登場人物(サンクワール)
- レイン 25歳だが、肉体年齢は18歳で永遠に停止。
主人公。平民。サンクワールの上将軍。いつも黒ずくめの格好をしている。戦いのときでも、鎧など防具の類は一切着ない。本人曰く、「傲岸不遜と常勝不敗が売りの、世界最強の男。」しかし、やさしい一面を持つ。ホークによると、「女性をひきつけるタイプ。」魔剣、“傾国の剣”を持つ。豪放磊落に見えるが、じつはかなりの策士。18歳のときに瀕死の重傷を負いながらドラゴンを倒し、ドラゴンの持つ圧倒的な筋力、運動能力、魔力、アンチ・マジック・フィールドなどを受け継ぎ、ドラゴンスレイヤーになる。騎士稼業で食えなくなったら、魔剣の製造販売で荒稼ぎするつもりらしい。どうやら、暗い過去を持っているらしい。
- シェルファ・アイリス・サンクワール 16歳
ヒロイン。サンクワールの姫君。母親(つまり王妃)が魔法使いだった。数年前にレインと出会い、電撃的に恋をする。もちろん王家一族なので金髪に碧眼。反則レベルの美貌を持つ。運動神経はあまり良くない。幼少時代、幾度かレインの夢を見ていた。四巻でサンクワールの王になる。
- ラルファス・ジュリアード・サンクワール 25歳
本姓はジェルヴェール。レインと同じく、サンクワールの上将軍。サンクワールを建国した五家の一角。金髪に碧眼。自分では自覚していないが、かなり人望がある。二巻でレインからレイグルの使っていた魔剣、“ジャスティス”を譲り受け、レインと渡り合っていたので、腕前はそこそこあるらしい。
- ギュンター・ヴァロア 年齢不詳
レインの一の部下。いつも苦い表情を崩さない。いつも黒ずくめ。黒い魔剣を持っている。主に工作や諜報担当。
- レルバイニ・リヒテル・ムーア 24歳
レインの副官。かなり臆病な性格だが、腕は確か。二刀流。
- ガサラム 55歳
かつてファヌージュ騎士団の隊長だった。レインが少年時代に彼に会ったのをきっかけに、レインの部下になる。
- セノア・アメリア・エスターハート 20歳
レインの副官。生粋の貴族だが、根は素直でやさしい。ひそかにレインに想いを寄せる。
- セルフィー 17歳
レインの部下。騎士志願の貧乏少女。レインに恋をしている。父親が騎士だった。
- ユーリ 16歳
レインの部下。セルフィーの友人。敵側の間諜だったが、レインの説得に応じて仲間に。
- ミラン 19歳
誠実な性格の騎士。レインのおかげで騎士見習いから一気に五人隊長に。今や伝説化している“悲惨なMの話”の発端者。
- グエン 年齢不詳
ラルファスの副官。斧使い。ラルファスのことを「大将」と呼ぶ。
- ナイゼル 年齢不詳
ラルファスの副官。見かけは華奢な美少年。
- エレナ・フェリシア・ハルトゥール 18歳
ハルトゥール家の当主代行を務めている。ラルファスにベタ惚れであるが、根本的にラルファスのことを誤解している。
- ガノア・フィッツェランド・エルムス 年齢不詳
元サンクワールの上将軍。一巻でサンクワールを裏切り、ダグラス王を殺害。
- ギレス 年齢不詳
ガノアと共にサンクワールを裏切る。
- サフィール 年齢不詳の中年
ザーマイン戦で死んだと思われていたが、三巻で先王の遺言書(偽物)を持って帰還。四巻ではリディア(サンクワールの王都)前に駐屯していたシャンドリス軍に戦いを仕掛けるも惨敗。自分の城に逃げ帰るが、レイン軍に一掃される。後に、このレイン軍とサフィール軍との戦いは、“サフィールの乱”と呼ばれる。
- ルディック 42歳
サフィールの部下。貴族には珍しく、戦術眼に優れており、一流の将帥。
[編集] 登場人物(シャンドリス)
- フォルニーア・ルシーダ・シャンドリス 23歳
シャンドリスの皇帝。妖艶な美貌を持つ。妾腹の子だったが、政変の末、王位に着く。本心はどうか分からないが、ジョウに恋愛感情を持っていることをほのめかす発言を幾度かしている。
- ジョウ・ランベルク 年齢不詳だが、見かけは20代前半
シャンドリスの大将軍。自らが指揮する戦いでは敗北を記録したことがなく、「不敗の神将」と呼ばれている。その正体は、かつての魔人との戦争の英雄、ジョウ・ジェルヴェール。白い魔剣というか刀を持っている。魔人の血を受け継いでおり、呪文を唱えずに魔法を使える。
- セイル 年齢不詳
ジュンナの兄。シャンドリスの将軍。青い魔剣を持っている。魔法も使える。三巻でレインの捕虜になる。
- ジュンナ 年齢不詳だがおそらく十代
セイルの妹。天才魔法使いといわれている。三巻でレインに敗北して捕虜になる。だがセイルによると、キレるといつも以上の魔力を持つので、実力は未知数。言葉の語尾に「…じゃないよぅ」とか「はあぃ」とかやたらに「ぃ」とか「ぅ」をつけて話 す。
- ザルツ 年齢不詳
シャンドリスの将軍。ジュンナのことが好き。
- シング 年齢不詳
シャンドリスの将軍。三巻でレインにあっさりやられて捕虜になる。
[編集] 登場人物(ザーマイン)
- レイグル 年齢不詳
ザーマインの王。魔人。魔剣“ジャスティス”を持っていたが、一巻でレインに心臓を貫かれて逃げ、ジャスティスを置き去りにするが、四巻で自家製の魔剣を使っていた。
- ジャギル 年齢不詳
ザーマインの宰相。
- ガルブレイク 年齢不詳
サンクワール遠征軍の総指揮官。戦歴は古く、指揮能力は老獪で安定しているが、奇策を好まない。正々堂々と戦うのが信条。 ただ、大軍を指揮させれば侮れない采配を見せる。古いタイプの騎士。
- ルミナス
ガルブレイクの副官。彼と違い、知謀の人。いかに効率良く兵を動かし、戦果を上げるかを、常に考えている。剣の腕は大したことないが、策を立てそれを実行する事に関してはザーマイン屈指の騎士。ちょっと皮肉屋。
[編集] 登場人物(レイファン)
- サーヤ・サフィーネ・レイファン 十五歳
レイファンの王。下克上を狙う腹黒い宰相の野望をくじき、即位する。
- アーク 二十歳
レイファンの大将軍。ごわごわの頭髪に、ガキ大将のような目つきをしていて、頭に布切れを巻いている。
- フェリス 二十歳
レイファンの大将軍補佐。少年にも見える若々しい顔つきをしている。
- ケイ 十七歳(自称二十歳)
アークの部下。軍師。サングラスで顔を隠している。顔つきが繊細で、肌が白く、声が高い。一人称は「僕」ではなく、「ボク」である。名前の由来はおそらくアーサー王の円卓の騎士の一人であるサー・ケイ。
[編集] 登場人物(その他)
- 脂顔男 名称不明、年齢不詳
ザコキャラのくせに、妙に出番が多い。一巻と三巻に登場。三巻では、レインに命を救われる。
- ホーク・ウォルトン 年齢不詳
二巻番外編、「贈る言葉」に登場。白い魔剣を持っている。(本人が「わが剣は風~」と言っているので、おそらく銘は「風」だと推測される。)かつて、千人の軍勢を一人で迎撃したこともある。自分の間合いを完璧に把握しており、その中に入ったものは、たとえ木の葉だろうが必ず切れる。当時少年だったレインと戦うが、負けを認める。病を患っており、最期は山賊と戦っている最中に発作が出て倒れ、切り刻まれる。が、レインがホークのところに戻ったときはまだ生きており、レインが「あんたに会えて嬉しかった」といってとどめをさす。
- ミシェール 年齢不詳
ガルフォート城に現れた謎のゴースト。レインやシェルファと何か関係があるらしい。
- クレア 年齢不詳
四巻から登場。タルマの妹。シェルファ王女暗殺をもくろむ一団の長。仲間内からは、「宗主様」と呼ばれている。真っ白な髪をしていて瞳が紅色。しかし目が見えない。
- タルマ 年齢不詳
三巻から登場。クレアの姉。クレアと同じく、白い髪、紅色の瞳。武器は透明なムチ。マジックアイテムも持っている。三巻では、仲間と城に潜り込んだところをレインに見つかり、捕まるが、シェルファの要望で開放される。仲間内ではみそっかすである。
- バジル 年齢不詳
クレアたちの有力な仲間。ビーストマスター。
- レスター 年齢不詳
バジルと同じく、クレアたちの仲間。太った若い召喚士。
- ケヴィン 年齢不詳
バジルたちと同じく、クレアたちの仲間。年老いた魔法使い。
- ロイ 年齢不詳
バジルたちと同じく、クレアたちの仲間だが、タルマと同じくみそっかす。どうやら雇われているらしい。
[編集] 既刊
- 一巻 レイン1 雨の日に生まれた戦士
- 二巻 レイン2 招かれざる帰還
- 三巻 レイン3 シャンドリス、侵攻す
- 四巻 レイン4 世界を君に
- 五巻 レイン外伝 仄暗き廃坑の底で
[編集] 外伝 英雄にはなりたくない!
レイン本編の他にも吉野匠氏のホームページに「英雄にはなりたくない!」という外伝小説がある。作者によると、レイン本編とは何の関係もないらしい。キャラ設定も大きく違う所もあれば、あまり違わないところもある。
[編集] ストーリー
主人公は、本編でシャンドリスの将軍だったセイル。舞台もシャンドリス。可愛い妹、ジュンナのために、不安定で実入りの少ない傭兵家業から足を洗い、「安定した収入のある騎士」への転職を図ろうとしたセイル。しかし、現実はきわめて厳しく、城への訪問は門前払いに終わった。しかし、気落ちするセイルと泣き出すジュンナの前に、新たなチャンスが。
[編集] 登場人物
- セイル 20歳
主人公。いつも眠たそうな顔をしている。性格は穏やかで、優しいお兄さん的な存在。父親が自称ドラゴンスレイヤーのあの人なので、幼いころからしこたましごかれたせいで、剣の腕は相当のもの。青い魔剣を持っている。銘は父親の名前。長らく傭兵家業をして生計を立ててきたが、それだと暮らし向きが不安定なので、今回、一大決心をして都に出てくる。妹のジュンナを妹として見ていると同時に一人の女性としても見ている。なので、文字通りジュンナに“惚れて”いる。
- ジュンナ 15歳
セイルの妹。だが、幼少の頃に両親に捨てられた所をセイルに拾われた。故に血はつながっていない。セイルが大好きで、セイルしか見えていない。天才的な魔法使い。
- ザルツ 19歳
闘技大会に参加してきた少年。セイルと同じく、傭兵家業で生計を立てている。性格はセイルと反対で、きわめて気が短く、手が早い。だが、実力はかなりのもの。ジュンナに一発で一目惚れしたが、本人からは嫌われている。だが、そのお陰で、セイルと“親友”になる。
- フォルニーア・ルシーダ・シャンドリス 17歳
本編では23歳でセイルより年上だったのだが、今回は年下。ふぬけた自軍の騎士達に嫌気が差し、自分が王になった時のために、確かな実力を持つ戦士を求めている。女性ながら、気性は激しく、かなり気が強い。大食い。剣の腕もかなりのもの。セイルに惚れている。なので、ジュンナとはライバル。
- グロアム 中年なのは確か
シャンドリスの騎士隊長の一人。傲慢かつ、身勝手な性格。ついでに、かなりスケベ。貴族の血筋で、家柄故に、今の地位に上り詰めた。セイルを門前払いの目に合わせたせいで、後で余計に彼が目の上のこぶになる。フォルニーアと話すときは、彼女の胸しか見ない。
- ギール 38歳
グロアムの手先のような男。同じ貴族ではあるが、彼よりはかなり格下。そのせいなのか、グロアムのために走り回り、苦労することを厭わない。結構悪知恵が働くので、グロアムも重宝している。かなり背が低く、弱そうに見えるが、その正体は…
- ジュネイ 年齢不詳
フォルニーアの警護を任されている。剣の腕はかなりのもの。
- グランゼ 年齢不詳
盗賊。武器はダガー(短剣)。元々はフォルニーアやアーヴィン王を殺すために雇われた傭兵たちの一人だが、フォルニーアたちが森に向かう際、罠だと警告したり、ザルツとジュンナがピンチのときに自分の信念を貫き、味方になるなど、なかなかの男。
- アーヴィン王 年齢不詳
シャンドリスの王。フォルニーアの父。剣の腕はなかなかのもの。
- デュラン 年齢不詳
「皆殺しのデュラン」の異名を取る、一流の傭兵。グロアムに雇われ、フォルニーアたちの敵になる。ザルツの元同僚。
- レイ○ 年齢を聞くと今年で25歳と言い張る。
セイルの父。ドラゴンスレイヤーなので全然年を取らない。自称「天才」。今は数年前から行方不明。
[編集] プリンセスに乾杯を
主人公はレインシリーズでレイファンの大将軍だったアーク、大将軍補佐のフェリス、軍師だったケイ。舞台はミュールゲニアではなく、質問したところによれば吉野氏曰く、 「過去に超文明が栄えていて、世界大戦後の荒廃の結果、時代が逆行した」 という設定らしい。だが、レインシリーズとまったく関係ないわけではない。なぜならレインシリーズに登場するアークたちは、「プリンセスに乾杯を」に登場するアークたちと同一人物だからである。
[編集] ストーリー
小国とはいえ、レイファンの王女としてなに不自由なく暮らしていたサーヤ王女は、優しかった父の死とともに、虎視眈々と機会を窺っていた宰相グリードの陰謀により、辺境の町に追放同然に追い払われた。 が、追放先の町に着く前に、孤児の身で傭兵団を率いるアークに出会い、危ういところを助けられる。 元々単純な性格のアークは、サーヤの可憐さに魂を抜かれ、これまでの傭兵生活を捨てて彼女のために生きることを決意する。最終的な目標は、ずばり、サーヤと結婚することである。 仲間の反対を押し切り、アークはサーヤに少しでも近付くため、まずは城の門番から始め、出世の糸口を狙うのだった。 が、好意を寄せるサーヤの身に、レイファン王家に伝わる秘宝を狙う宰相の手が伸びてきて……。
[編集] 登場人物
- アーク 20歳
本編の主人公。剣の腕一つで世を渡ってきた孤児。黒いぼさぼさの髪に、生気にあふれる黒い目をしている。激情家。孤児として辛酸をなめてきたせいで、金持ちや貴族のたぐいが嫌い(サーヤは不遇の身なので例外)。性格は裏表がなく、常に自分の思いに素直。そのせいか他の傭兵仲間からはかなり信頼され、現に傭兵団の隊長を務めていた。「よし、決めたっ」が口癖。なにも考えずに途方もないことを思い立ち、かつ実行するので、このセリフの後にケイ達が大苦労することもしばしば。ただし、一度決めたことを翻すことはまずない。敵を前にすると「俺が正義の鉄建で~」と言うが、武器は剣。フェリスには「チーフ」と呼ばれている。
- ケイ 20歳だが本当は17歳
十一歳(本年齢)からはアークやフェリスと行動を共にしているが、それ以前の経歴は不明。一人でいることを好む傾向がある。暇なときは本を読んでいる。 常に冷静沈着で落ち着きを失わない。アークと同じ孤児で、彼の良き参謀。非常に頭が切れるのはいいが、結構毒舌家。ところがなんだかんだ言いつつ、いつもアークの側についていて、離れようとしない。武器は三節棍。大抵サングラスをかけていて、滅多にはずさない。外すと、凄い美貌の持ち主。一人称は、 「ボク」であり、深紅の髪に深紅の瞳をしている。
- フェリス 20歳
アークやケイと同じ孤児院出身。表情はいつも笑顔。彼らと行動をともにしており、ムードメーカー。外見上は14~15歳に見える。短髪で少女顔。 ふだんは怒りを露わにしないが、アークが酒の席で「あいつが味方でよかった」と漏らすほど怒ると大変怖い。
- サーヤ・サフィーネ・レイファン 15歳
レイファンの王女。だがグリード宰相に追放同然に追いやられて、現在は不遇の身にある。お姫様育ちなので世間のことはなにも知らない上、父を敬愛することが深かったので男性にはまるで興味がない。が、アークに助けられたことにより、彼にほのかな好意を持つ。
- デュアン 20~30歳
レイファンの王室親衛隊長を務めていた騎士。腕は抜群で、アークとは互角かそれ以上。レイファンにその人有りとして、他国にまで名前が轟いている。リューナス王がサーヤの身も含めて後事を託したほど、王家の信頼は厚い。
- リューナス王 享年45歳
レイファンの国主だった名君。サーヤの父親。物語の一月前に病気で亡くなる。 王家の秘宝とやらについてなにか知っていたらしい。
- グリード 年齢不詳
レイファンの宰相。虎視眈々とレイファンの国を狙っていた。リューナス王の死をきっかけにサーヤを辺境に追いやり、自分が国政を握っている。 サーヤのことを非常に疎ましく思っているが、彼女がレイファン王家の宝のありかを知っていると確信しているため、今は泳がせている。
- ギゼロバ 年齢不詳
グリードに拾われた黒いフードをすっぽりとかぶった小太りの男。自称「呪術師」。怪しげな術を使えるが、純真な者には効かない。
- ザガン 年齢不詳
大陸最強の傭兵として名高い。アークの大先輩。他の傭兵たちからは「偉大なるザガン」と呼ばれ、畏れられている。遙か太古の昔に大陸に存在したという、「インディアン」と呼ばれる種族の末裔を自称しており、赤や白の細い線が、顔中に描かれている。