レザーフェイス
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レザーフェイスは、映画『悪魔のいけにえ』に登場する架空の殺人鬼。本名ババ・ソーヤー(リメイク版のテキサス・チェーンソーではトーマス・ブラウン・ヒューイット)。モデルは実在の猟奇殺人鬼、エド・ゲイン。
[編集] ババ・ソーヤー
テキサス州にある荒野の一軒家に家族ぐるみで住んでいる。人肉を売りさばく肉屋に産まれた5人兄弟(内2人は双子)の次男。先天性の皮膚病の為、人の顔を剥いで作った仮面をいつもかぶっている。梅毒を患っている。
家族構成は、屠殺の名人である137歳の祖父、ミイラと化した祖母、金の亡者となって人肉を売りさばく父親(ドレイトン・ソーヤー)、狂人と化した露出狂の母親、機械気違いの兄(エドワード・ソーヤー)、赤ん坊の妹、ヒッチハイカーの弟、音楽狂いで脳に障害を持つ弟(チョップ・トッパー・ソーヤー)。 父親はテキサス州有数の料理人でもある。
チェーンソーを片手に、近辺を訪れる若者達を追ってそれを斬り殺し、解剖して家具にしたり売りさばいたりする。巨漢であるがその足は驚く程速い。動物の骨をコレクションして自分の部屋や台所に飾るのが趣味。家族には至って従順である。女装趣味を持ち、化粧をしたりドレスで着飾ったりする。
ある日、犠牲者の親族によって、営業を停止した遊園地に作られた人肉工場を爆破される。これにより、弟は死に、父親は義足をはめる事となる。(これ以前にも別の事故によってもう一人の弟を失っている)その後、兄に人肉を切り刻む為の高性能なチェーンソーを作ってもらい現在に至る。
[編集] トーマス・ブラウン・ヒューイット
1939年8月にテキサスの精肉工場にて生まれたが、先天的な奇形で生まれた事に不気味がられ、実の親によって包装紙に包まれ、ゴミ箱に捨てられた。そこをゴミ漁りをしていたヒューイット家に拾われ、ヒューイット家の長男として生きていく事になった。
家族構成は、自らを含め、父のホイト・ヒューイット、祖父、母、姉二人、弟一人の計7人。また、ヒューイット家は赤ん坊を拾って(または誘拐して)は、その赤ん坊を一家の一員として育てているので、子供たちが全員実子ではない可能性もある。
6歳の時、自傷性の変性顔面異常症と診断され、動物を切り刻むと言う異常性を持つようになり、また、ヒューイット家特有の、『異常なまでの縄張り意識』も持ち始めていく事になる。9歳の頃から精肉工場で働き始める。
しかし、30歳になった1969年の時に、工場長が工場を閉鎖すると言い出した為、工場長をハンマーで殴り殺してしまい、更に探索に来た地元の保安官を殺害。家族はその人肉を食卓に並べるという異常としか言いようの無い行動に出ている。また、この時に殺した保安官の服を用いて、ホイト・ヒューイットは保安官になりすまし、理不尽な理由で拘束しては、拘束した者達を自宅に連れ帰ってトーマスに殺させ、更にはその顔面の皮膚をトーマスのマスクにしている。
1973年に、父・ホイトが被害者の反撃により、被害者の運転するパトカーによって轢死。また、この時にトーマス自身も被害者の反撃により、肉切り出刃包丁で右腕を切断されている。