ロールベールラップサイロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロールベールラップサイロとは、円筒状(タイコ型)にまとめた牧草をラップしてサイレージ化する手段。牧草を大型機械で2m程度の円筒形に整形、ポリエチレンできた幅広のラップで巻き上げて仕上げる。省力化が図られることから、日本では従来型のサイロシステムに代わり一般化しつつある。放牧地や農家の周辺にラップされたサイレージが積み上げられる光景も珍しくなくなった。
[編集] ラップの素材
サイレージ化するためには、嫌気性菌による発酵が不可欠であるが、単にラップで巻き上げただけでは通気性が生じ発酵が進まず、良好なサイレージが得られない。このためラップの製造会社では、ラップを複層構造にする、粘着材の改良、突き破りを防ぐ強度の向上など、さまざまな工夫が凝らしている。また、発酵を補完するためにギ酸などを添加し、腐敗を防ぐ工夫も見られる。
[編集] ラップの色
ロールベールの色については、白、黒、緑といった各色が市販されているが、一般に使い分け(特に白と黒)で発酵速度が変化するわけではないとされている(一部には、独自のノウハウを持っていると主張する者もいる)。ただし、黒色については表面付近だけ高温になりやすくなることから、九州などでは避けられることもある。
カテゴリ: 畜産 | 農業関連のスタブ項目