ワルサーP5
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ワルサーP5 (Walther P5) はドイツの銃器メーカーであるカール・ワルサー(カール・ヴァルター : Carl Walther)社が開発した自動式拳銃である。
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[編集] 特徴
1976年の西ドイツ警察の制式拳銃採用トライアル用に製作された自動拳銃であり往年の名銃ワルサーP38のコマーシャルモデル、P1を元に開発されている。内部機構はP38/P1とほぼ変わらないが、セーフティ・システムを改良、スライドにあったセーフティレバーをトリガー近くに移しデコッキング・レバーとしチャンバー内に弾丸があっても十分に安全に持ち歩け、ひとたびトリガーを引けば確実に発射されるようにした。結果としてP5は西ドイツ警察の制式拳銃に採用され、アメリカなどにも輸出された(トライアルに落選した、という紹介もあるがP5はトライアル用のコードネームであり採用後もそう呼ばれた。このトライアルは1976年から78年まで行なわれておりその途中でH&K P7とワルサーP5は全てのテストをクリアーできずに再テストを受けているため誤解されたと思われる)。
ワルサーP38など第二次世界大戦当時の拳銃はネジを使わずに組み立てられるものがほとんどである。これは撃発の衝撃によりネジがゆるむことが懸念されたためだが、P38のリアサイト及びスライド上部のカバーははめ込み式であったため連続使用しているとリアサイトやスライドカバーが外れることがある。ブローバックするスライドに設置された部品が外れるということは金属部品が自分にめがけて飛んでくるということでもある。ワルサー社はP4からそういった旧型の欠点を修正している。その結果P5は万人に使いやすい銃となった。P38に比べスライドはバレルを覆う形で延長されている。しかし短銃身とはいえバレルごと動くので命中精度はあまり向上していなかった(バレルを固定するステーは3つに増え、レシーバーも延長されP38やP4よりは向上している)。また生産性も悪かったとされる(後に改良された)。現代風にアレンジされたP38ともいうべき拳銃だが評価は低い。
[編集] 登場作品
[編集] 映画
- 007 オクトパシー ボンドが使用
- ネバーセイ・ネバーアゲイン ボンドが使用
[編集] 漫画・アニメ
- MONSTER ハインツが使用
- COWBOY BEBOP ジラフが使用
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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