ワールドエンジン
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ワールドエンジンは、ダイムラー・クライスラー、三菱自動車工業、現代自動車が共同開発したエンジン。直列4気筒の1800、2000、2400ccの3種類のバリエーションを持つ。軽量化に貢献するアルミシリンダーブロックを採用しているのが特徴であり、付加的なデバイスやアプリケーションについては、三社がそれぞれのニーズに合わせて独自開発ができる余地が残されている。
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[編集] 開発経緯
2002年、提携関係にあった三社が調達コスト削減のためにワールドエンジンプロジェクト(共同開発)を通じて得られた成果である。
このエンジンに関しては、現代自動車は自社が主導的な立場で開発したと表明しているが、後日、三菱自動車側は暗にこれを否定したこと、また、三菱が現代のシータエンジンとは別物に近いエンジンを製作したことなどから真偽は不明である。
[編集] 現代自動車
ワールドエンジンを自社でシータエンジンと命名、積極的にソナタなどに搭載している。2005年には、中国国内で生産する自社モデルに搭載するためのエンジン製造工場を建設した。
[編集] 三菱自動車
2005年に発売されたアウトランダーに2400ccエンジンを搭載した。このエンジンは、ワー ルドエンジンの成果とされている一方、三菱自動車の設計者は「シータエンジンとは別物」と強調している(外部リンク参照)。
[編集] ダイムラー・クライスラー
2005年に発売されたダッジ・カリバーに2400ccエンジンを搭載した。
[編集] 外部リンク
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