ヴェローナ市街
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ヴェローナ市街 (イタリア) |
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円形闘技場 | |
(英名) | City of Verona |
(仏名) | Ville de Verone |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(ii) (iv) |
登録年 | 2000年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
ヴェローナ市街(-しがい)は、イタリアのヴェローナが登録されているユネスコの世界遺産物件名。登録は2000年。
目次 |
[編集] 概要
ヴェローナはイタリアの北東部、アルプス山脈の麓にある街である。現在はヴェローナ県の県庁都市であるが、ミラノ、ヴェネツィア、ローマの各方面への道の交差する場所で古くから交通の要衝の地であった。このため多くの国の支配下に置かれた。街の最盛期は、13世紀から14世紀、デッラ・スカラ家の統治時代に迎える。その後、ミラノのヴィスコンティ家の支配下に入り、15世紀初めからはヴェネツィア共和国に属した。
またシェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』や『ヴェローナの二紳士』の舞台になったことでも有名である。2月から3月に行われるニョッキ祭でも有名。
[編集] 主な構造物
[編集] 円形闘技場(アレーナ・ディ・ヴェローナ)
紀元前1世紀始めに作られたと考えられている。ローマのコロッセオ、ナポリの円形劇場についでイタリア国内3番目の大きさを誇る。収容人数は、25,000人。舞台、座席も残り最もイタリア国内で保存状態が良いといわれている。毎年6月から8月にかけて芝居やジャズの演奏会が行われている。
[編集] エルベ広場
エルベとは野菜の意味。その名の通り野菜の市が開かれた場所である。長方形の大きな広場で、古代ローマからの歴史を持つ。広場には、ヴェネツィア共和国の象徴であった'サンマルコの円柱やカンピオーネの作によるマドンナの噴水がある。広場の奥には17世紀に建てられたバロック様式のマッフェィ宮殿が建つ。
[編集] シニョーリ広場
ローマ帝国時代にはフォールム(中央広場)があり、その頃はエルベ広場と一つであった。広場の中央にはダンテの像が立っている。
[編集] ランベルティの塔
シニョーリ広場のそばに建つ。高さ84m。
[編集] ヴェッキオ城(Castel Vecchio)
14世紀後半にカングランデ2世により建築された。以後は、スカラ家の居城として用いられる。赤いレンガでできている城壁と6つの塔、跳ね橋が残る。ナポレオンがヴェローナを支配したときはこの城が兵舎として使われた歴史も持つ。現在は、市立博物館となっている。
城からアディジェ川に向って、スカリジェロ橋がかかる。橋は、白い石で基礎とアーチが、他の部分は赤いレンガで作られた3重橋。第二次世界大戦中に退却するドイツ軍により爆破されてしまった。しかし戦後、石を拾い集めて復元された。
[編集] スカラ家の廊
スカラ家の教会であるサンタマリア・アンティカ教会の側にあるスカラ家一族の墓廟である。墓廟は、スカラ家の紋章などで華やかに飾られたゴシック様式の構造。4角錐の屋根の上には騎士像が飾ってある。
[編集] ジュリエットの家
ジュリエットのモデルとなったカプレーティ家の娘の家(ただしシェークスピアがイタリアを訪れた記録はない)。映画や舞台で有名なバルコニーも見られ、また前庭にはジュリエットの像も建つ。館内には当時の家具や日用品を展示。また、ロミオの家も残っている。
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
[編集] アクセス
ヴェネツィアの西約100kmにある。ヴェネツィア、ミラノから鉄道で1時間半から2時間程度。
[編集] 関連項目
[編集] 外部サイト
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