一〇式艦上戦闘機
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一〇式艦上戦闘機(いちまるしきかんじょうせんとうき)は、最初の航空母艦「鳳翔」の建造と同時に開発された、日本海軍初の国産艦上戦闘機である。初期には「十年式艦上戦闘機」と呼称されたが、兵器名称付与標準の改訂に伴い「一〇式艦上戦闘機」に名称が変更された。 1921年大正10年試作完成。 製造所は、三菱内燃機製造会社。イギリスのソッピーズ社より招聘したスミス技師の設計による機体は、「一〇式一号艦上戦闘機」「一〇式二号艦上戦闘機」などのサブタイプがあり、主たる相違点は、一号艦戦では機首前面に装備されていた発動機冷却器が、二号艦戦では胴体下のランプラン式に改められたことなど。 一号二号合わせて128機生産された。
[編集] 諸元
(二号)
- 型式: 単発・複葉
- 乗員: パイロット 1 名
- 全長: 6.90m
- 全幅: 8.50 m
- 全高: 3.132m
- 自重: 940 kg
- 全備重量: 1280 kg
- 動力: イスパノスイザ 水冷v8エンジン
- 出力: 300HP
- 最大速度: 215 km/h
- 航続時間: 2.5h
- 武装: 機関銃 7.7mm機銃×2
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