一般名
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一般名とは事物の呼称として、体を現すため一定のルールの下定められる標準名、或いは簡易名、通称名、または慣用名を指す。
- 学術名と別に、既に広く一般的に呼ばれる名称を一般名と呼ぶ場合がある。
- 商品名でない、基準となる物質、行為などの名称を一般名と呼ぶ場合がある。
- 医薬品の一般名は一般流通している商品名とは異なる、有効成分の呼称を一般名と呼ぶ。
- 通信プロトコルにおいて、所属するサーバーを一般名 (common name) と指して呼ぶ場合がある。
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[編集] 概要
一般名の定義は、その使われる分野によって微妙に指すものを変える。 大きく分けて、その名の指すように一般に流布、流用、慣用されている名称を指す場合と、物事の根幹や体を現す意味で用いられる名称とで分野毎に異なる使い方がなされているが、分野によって異なり統一されていない。
この混乱は、外国の言語を意味をそのままで日本語に置き換えている際に訳語の重複を許している為に起きている事と、日本語の一般の持つ意味から、慣用的に一般的な名称として使用されているという事が重なって原因となり増長していると言える。
[編集] 民間での一般名
商品名、または商標登録された名称と一般名称との区別に用いられている。商標には商標権が存在する。
例として
- セロテープは商標名であり、一般名はセロハンテープと言う。
- 宅急便は商標名であり、一般名は宅配便と言う。
- ベトナムなど東南アジアで自動二輪車を指す時に多用されているホンダは商標名であり、一般名はオートバイまたはモーターサイクルと言う。
[編集] 学術分野での一般名
学術名 (latin scientific name) と一般名 (common name) の使い分けは学術専門分野、図書館、博物館などの情報分類で専ら用いられており、その場合では一般名は用いる文化や地域で異なって用いられる呼称を表している事が多い。その為一般名が同じであっても学術名が違う、名前の指しているモノが違うと言う事がある。
- アメリカでは漢方や中医学、ハーブ、サプリメントなどで用いられる薬用植物において、成分として学術表記がなされていない時は信頼性を欠くと定めている。これは一般名で同様植物を代替として用いる事で虚偽表記と取る事が出来る為である。
- 表記方法は各分野のルールが存在し、一概に言う事が出来ない。
[編集] 医薬品と一般名
医薬品には薬効成分となる化学物質の名前と、INN規準によって国際的に使用できるとして定められた一般名 (generic name) と、会社の独自性を表し付けられた商品名としての名前がある。この項で解説する一般名とは、製薬企業の経済活動の一環によって名付けられる商品名ではなく、WHOを中心として国際的に通用し用いる事の出来るように付けられた名称を言う。
しかし国際一般名として名づけられた化学物質であっても、一般名の呼称は国の政策によって採用された呼称が異なる場合がある。日本では、日本の基準として定められた医薬品名称調査承認名に記載されている一般名称を使う事になっている。その為INNと、慣用的に用いられる一般名が別である事がある。
国際一般名医薬品の命名法には一定のルールがあり、その名前から薬効や構造を大雑把に掴む事ができる。しかし慣習上一般名に商品名が採用されている場合があり、また国別に採用名称が異なる事がある為、一概に言う事は出来ない。
- 医薬品の一般名は主に学術分野で用いられ、医療の現場では商品名が使用されている。
- 医薬品を処方する時に一般名を用いる事で、患者が先発医薬品と後発医薬品とでの選択肢を得る事ができる。医薬品に含まれる一般名を英語でジェネリックネーム (generic name) と言う為、後発医薬品の事をジェネリック医薬品と呼ぶ場合がある。
[編集] 通信プロトコルで用いられる一般名
外部から見る事が出来るインターネットプロトコル名称という意味で、又は一般化された名称という意味で一般名 (common name) と用いて表す。CN、cn等でも表記される。
これはセキュリティ保護された通信などで用いられる証明書の登録内容の一つで、発行元と稼動サーバーが同じであるか否かの確認に使用される。現在では専らSecure Socket Layer(SSL)通信で用いられている言語となっている。
[編集] 関連項目
- 学術名/慣用名/商品名/正式名/通称/商標
- 医薬品/薬事法/WHO/INN
- インターネット/通信プロトコル/Secure Socket Layer/セキュリティ通信
- 普通名称化した商標一覧 - 普通名称化した商標、普通名称と間違われやすい商標の一覧