三破風館
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三破風館 (The Adventure of the Three Gables、1927年)は、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズの作品の一つである。「ストランド・マガジン」1926年10月号、「リバティ・マガジン」1926年9月18日号初出。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
「三破風館」に住むメイバリー夫人からホームズに依頼がある。メイバリー夫人は、この屋敷に住み始めてから1年以上近所づきあいもなかったが、3日前に突然、この家を丸ごと買いたいという申し出を受ける。弁護士に相談したところ、身の回りの品物を含めて何もかもという条件だったため、この申し出はご破算となる。
ホームズは最近この屋敷に届いたものが怪しいと推理し、先月肺炎で死なれた息子が送ってきた荷物が先週届いていたことに気づく。ホームズはメイバリー夫人に警戒しておくように注意するが、翌朝押し込み強盗が入ったと電報が届いた。メイバリー夫人の話によると、犯人たちは家の中のことを詳しく知っており、メイドのスーザンが手引きしたのだろうという。クロロホルムをかがされて眠らされたが、気がついたときには犯人たちが息子の荷物から何か紙束を取り出していたところで、しがみついてそのうちの1枚だけが手元に残ったという。その1枚は、何かの小説の結末部分のようであった。
ホームズは事件の黒幕の女のところに向かい、真相を聞き出す。