三菱東京UFJ-VISA
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三菱東京UFJ-VISA(みつびしとうきょうユーエフジェイ-ビザ)は、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下「BTMU」「三菱UFJ」 )が発行する個人向けのクレジットカードである。尚、BTMUはこれ以外に中小企業・個人事業主向けのクレジットカードとしてBIZWAYを発行している。
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[編集] カードの概要
この商品(クレジットカード)の入会審査・信用管理は三菱UFJニコス(旧DCカード)もしくはDCキャッシュワンが保証会社として行い、クレジットカード与信枠を機関保証した上でBTMUから直接発行している。クレジットカードのショッピング利用に関しては、提携先の旧DCカード(・Suica機能付きでの一部利用はビューカード)の加盟店開放で、カード会員への利用代金請求やサービスの提供をBTMUが行う形態となっている。国際ブランドはカードの名称の通りVISAのみとなっている。
銀行本体発行でカードローン並の低金利を売りにしているキャッシング機能はBTMUが直接提供するため、日本国内ではBTMUのATM、三菱東京UFJダイレクトによる決済口座への振込・コンビニATM・VIEW ALTTEなどで利用出来るが、「DCカード」の取り扱いがある消費者金融・他クレジットカード会社のATM・CDでは取り扱えない場合が多い。海外ではVISAカードとして各所でキャッシングが可能である。
種類・タイプ | 名称 | 保証会社 | 提携会社 | 電子マネー | 備考 | |
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ICクレジットカード | 三菱東京UFJ-VISA | DCキャッシュワン | (なし) | (なし) | ||
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス | |||||
スーパーICカード | コンビタイプ | 三菱東京UFJ-VISA | DCキャッシュワン | Edy | ||
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス | |||||
セキュリティタイプ | 三菱東京UFJ-VISA | DCキャッシュワン | ||||
三菱東京UFJ-VISAゴールドプレミアム | 三菱UFJニコス | |||||
スーパーICカードSuica | 三菱東京UFJ-VISA | DCキャッシュワン | 東日本旅客鉄道 | Suica | ※1 | |
三菱東京UFJ-VISAゴールド | 三菱UFJニコス |
- ※1 スーパーICカードSuicaの代理人カードは、SuicaでなくEdyを搭載している。
[編集] 年会費
三菱東京UFJ-VISAの年会費は無料、三菱東京UFJ-VISAゴールド及び三菱東京UFJ-VISAゴールドプレミアムの年会費は税込10500円である。但し、年会費の支払月から翌年の年会費の支払月の前月までのクレジットカードのショッピングの利用金額が150万円以上である場合、翌年の年会費が無料となる。
[編集] UFJ店口座での申込みに関する注意点
スーパーICカード及びスーパーICカードSuicaは、旧東京三菱銀行店舗の普通預金又はスーパー普通預金口座のキャッシュカード機能を有する為、旧UFJ銀行店舗(以下「UFJ店」)で申し込む事は出来ない(ICクレジットカードはクレジットカード機能のみである為UFJ店でも申し込みが可能)。
スーパーICカードのコンビタイプ及びスーパーICカードSuicaは磁気ストライプを有するので、IC非対応ATMでもキャッシュカードとして利用出来るが、スーパーICカードのセキュリティタイプは磁気ストライプを有しないので、IC非対応ATMで利用する事が出来ない。
[編集] 特徴
[編集] スーパーICカード
- 近年急増している偽造キャッシュカード対策として、ICチップを利用して手掌静脈(身体)認証による本人確認を加えた取引を行っている。さらに、セキュリティタイプは磁気ストライプをつけず、取引ATMも自行のICカード対応ATMに限定していることから、セキュリティの高い預金保護ができるようになった。
- キャッシュカードについて、セキュリティタイプはICキャッシュカードのみでの取引となり、コンビタイプはICキャッシュカードと磁気ストライプによるキャッシュカード取引が可能である。
- また、コンビタイプはICキャッシュカード対応のコンビニATMでもICチップの取引が可能となっているが、セキュリティタイプは身体認証による預金取引を行っている場合は自行の身体認証対応ATMのみ、行っていない場合はICキャッシュカード対応ATM(旧UFJ店のICキャッシュカード対応ATMも可能)のみでの取引に限られる。
- セキュリティタイプには身体認証を行うことによって不正引き出しがあった場合には預金被害を補償してくれる。(ゴールドプレミアムは最高1億円、一般カードは最高500万円)
- また、対象口座がスーパー普通預金(メインバンク総合サービス)の場合は銀行やクレジットカードの取引状況に応じて優遇サービスを行っている。例えば、クレジットカード機能(ショッピング・キャッシング)の利用が月に1回でもあれば、翌1ヶ月間BTMUのATMでの時間外利用手数料の無料、コンビニATM利用手数料の優遇、スーパー普通預金口座維持手数料が無料となり、他の取引状況次第ではショッピングリボルビング手数料率・キャッシング利息が優遇される。
[編集] ICクレジットカード
- スーパーICカードのキャッシュカード一体型クレジットカードに対し、こちらはいわば口座紐付けの分離型クレジットカードである。
- ICクレジットカードの引落口座がスーパー普通預金(メインバンク総合サービス、オールワン)の場合は、スーパーICカードと同等の優遇サービスの対象となる。
- ICクレジットカードWebサービスで利用状況の確認やキャンペーンの登録などが出来るが、支払方法の変更は出来ず、電話で行わなければならない(スーパーICカードの場合は支払方法の変更もインターネット(三菱東京UFJダイレクト)で行う事が出来る)。
[編集] 来歴
- 2004年10月 - 東京三菱銀行(当時)が「スーパーICカード 東京三菱-VISAゴールドプレミアム」(現在の「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISAゴールド<セキュリティタイプ>」)の取り扱いを開始。年会費は10,500円。
- 2005年3月 - 「スーパーICカード 東京三菱-VISA」(現在の「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISA<セキュリティタイプ>」)の取り扱いを開始。こちらは年会費が永年無料である。
- 2006年2月 - 1月に合併した旧UFJ店のオールワンICカード(ICチップに加え、磁気ストライプも搭載されているため、ICカード非対応のATMやコンビニATMでも利用できる)とサービスを合わせるため、磁気ストライプを搭載した「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISAゴールド<コンビタイプ>」、「スーパーICカード 三菱東京UFJ-VISA<コンビタイプ>」の取り扱いを開始。
- 2006年5月 - コンビタイプのICチップによる取引をコンビニATMイーネット(ICキャッシュカード対応ATMのみ)、セブン銀行ATMに拡大。
- 2006年5月 - ICチップによる取引を旧UFJ店ICキャッシュカード対応ATMに拡大。ただし、セキュリティタイプで身体認証を利用している場合は身体認証装置のついたATMのみでの取引となる。