三遊亭金馬 (4代目)
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4代目 三遊亭 金馬(さんゆうてい きんば、1929年3月19日- )は東京都江東区出身の江戸噺家(落語家)。落語協会所属。本名は松本 龍典。
1941年、3代目三遊亭金馬に入門。少年落語家・山遊亭金時としてデビュー。1945年、二つ目昇進。三遊亭小金馬と改名。1958年、真打昇進。1967年、4代目三遊亭金馬を襲名。落語協会専務理事。日本演芸家連合理事。
国立演芸場開設に尽力した功労者であり、1970年には芸術祭優秀賞を受賞し、警視総監表彰を受けた。古今亭志ん朝没後、彼の手掛けていた夏の「住吉踊り」を承継。毎年8月、浅草演芸ホールの中席で披露する。
持ちネタは「阿武松」、「芝浜」、「親子酒」、「藪入り」、「試し酒」等。先代の芸を引き継ぐ。
弟子は実子の三遊亭金時、三遊亭小金馬、三遊亭金八、三遊亭金也
1953年、日本テレビ開局記念番組放送中、放送事故があり急遽小金馬、歌奴(後の3代目圓歌)、一龍斎貞鳳、3代目江戸家猫八の4人で即興のインチキプロレス(プロレスコント)を放送。開局祝賀会場は爆笑の渦に包まれ、これを見た同局社長・正力松太郎の指示により、直ちに彼らをメインとしたレギュラー番組が作られた。元祖テレビバラエティータレントである。1955年、歌奴を除く3人をメインにNHKに引き抜かれる形で「お笑い三人組」がスタート。国民的番組となる。このため、概ね50歳以上の人には未だに前名の「小金馬」の方が通用する場合がある。
一時期、「笑点」のレギュラーを勤めていた。