世界平和女性連合
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世界平和女性連合(せかいへいわじょせいれんごう)、WFWP (Women's Federation for World Peace) は、統一教会系国際連合のNGO(非政府組織)。
1992年4月に 統一教会教祖の文鮮明により創設。1997年には国連・経済社会理事会の諮問資格を有するNGOに認定される。 世界各国に支部を持つが会員数は不明。総裁は文鮮明の夫人・韓鶴子。
①講演会、②アジアからの留学生への奨学金支援、③教育再建の情宣活動、④海外支援と国際交流など、青少年の環境浄化や家庭教育運動などの活動を行う、国際的にも評価がある(と自称)。 機関紙「IDEAL FAMILY」を毎月発行。
「純潔教育推進」を掲げるなど、伝統的家庭の価値観を重んじており、自民党や民間右翼と関係が深い。
「世界平和女性連合」自身は統一教会とは一切関係ないと言うが、当初から日本支部会長は統一教会幹部である。1999年1月まで会長を務めていたのは日本の統一教会会長であった江利川安栄(一統一教会信者時代に小平市・朝鮮大学校突撃を試みる)で、現会長の久保木哲子は統一教会の初代会長であり勝共連合の会長でもあった故・久保木修巳の夫人である。 また役員の中には、統一教会信者もおり、実際多くの統一教会信者で運営されており、統一教会の女性信者は基本的には会員にされる。 統一教会の海外宣教も「世界平和女性連合」のボランティアという名目で入国してきた。
資金的なつながりもあるという元信者からの情報もあり(有田芳生著『神の国の崩壊統一教会報道全記録』(教育史料出版会)を参照)、評判の悪い統一教会の名前を隠して活動するためのダミー団体とも見られている。
1999年には『千葉日報』の1月10日付紙面に、コラムとして『国際的な奉仕団体 世界平和女性連合の活動』と題する記事が掲載されたことに対し、全国霊感商法対策弁護士連絡会(略称「全国弁連」)は2月12日、千葉日報社に抗議するために公開質問状([1])を出した。
ちなみに「世界平和女性連合」日本支部の公式ホームページにはこの団体の創設者や役員の名前も、団体の設立経緯も沿革も載せられていない。
[編集] 関連項目
- 韓鶴子
- 文鮮明
- 世界基督教統一神霊協会
- 国際勝共連合
- 百人委員会