中井紀夫
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中井紀夫(なかいのりお、1952年11月20日 - )は日本の作家、SF作家。武蔵大学人文学部卒。1985年、SFマガジン主催の第11回ハヤカワ・SF・コンテストにおいて、『竜の降りる夜』が参考作となり、デビュー。『山の上の交響楽』で1988年度星雲賞日本短編部門を受賞。奇妙な味で知られる。テレビドラマ「世にも奇妙な物語」の代表的な原作者、ノベライズ担当者でもある。
80年代後半から90年代初期にかけては短・長編を問わず精力的に作品を発表した(短編はSFマガジンかSFアドベンチャーへの掲載が、長編は書き下ろしが多い)。代表作〈能無しワニ〉シリーズもこの時期に書かれた。これはシャーマニズムを扱った特異なSF西部劇である。90年代中期からはペースダウンし、2001年10月刊行の『イルカと私が歩く街』以降、沈黙を続けている。
[編集] 主な著作
- 〈能無しワニ〉シリーズ ハヤカワ文庫JA
- 『南から来た拳銃使い』 (1987年)
- 『裏切り砦の拳銃無頼』 (1987年)
- 『恋の拳銃無宿』 (1987年)
- 『ワニよ銃を取れ』 (1988年)
- 『続・ワニよ銃を取れ』 (1988年)
- 『荒野のトカゲ・ライダーズ』 (1989年)
- 『遥かなる大渓谷』 (1989年)
(※以上、沖一イラスト)
- 〈タルカス伝〉第一部 ハヤカワ文庫JA
- 『いまだ生まれぬものの伝説』 (1990年)
- 『炎の海より生まれしもの』 (1991年)
- 『剣をとりて炎をよべ』 (1992年)
- 『火の山よ目覚めよ』 (1993年)
- 『火の山の彼方に』 (1993年)
(※第二部以降は未刊)
- その他の長編
- 短編集
- 『山の上の交響楽』 ハヤカワ文庫JA、1989年
- 『ブリーフ、シャツ、福神漬』 波書房、1991年
- 『山手線のあやとり娘』 医事薬業新報社、1992年
- 『死神のいる街角』 出版芸術社、1995年
- ノベライズもの
- 『世にも奇妙な物語1』 太田出版、1990年
- 『世にも奇妙な物語6』 太田出版、1991年
- 『世にも奇妙な物語(文庫版)1』 太田出版、1992年
- 『世にも奇妙な物語(文庫版)2』 太田出版、1993年
- 『国境の銃声(ヤング・インディ・ジョーンズ)』 文春文庫、1993年
- 『人中の鬼神・呂布(三国志武将列伝)』 光栄、1993年