中山トンネル (国道49号)
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中山トンネル(なかやまとんねる)は、福島県郡山市と耶麻郡猪苗代町の国道49号にあるトンネル。延長500m。
このトンネルが開通するまで、国道49号の中山峠は、ヘアピンカーブで峠を越えていた。しかし、会津地方や磐梯高原への主要なルートであるため、磐越自動車道がまだ未開通だった頃、行楽シーズンには慢性的な渋滞を起こしていた。一方、冬期間は、路面凍結によるスリップの危険があった。
そこで、カーブを緩和し、冬期間の円滑な交通を実現するために、1986年から、中山トンネルを含む前後の道路の改良を実施。1989年に現在のルートが完成した。中山トンネル開通後は旧道もしばらくの間、郡山市道と猪苗代町道として使われていた。現在では峠の区間は通行止とされ通りぬけることはできず、事実上の廃道となっている。
中山トンネルの猪苗代側入口から見える巨大な風車は、トンネル内の照明、換気、融雪設備に使用する電力をまかなうための風力発電設備である。
この施設の周囲は、風の広場と称され、駐車場とトイレが設けられて、憩いの場となっている。ただし、17時から翌朝8時までの間と、12月から3月の間は使用することができない。
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