二級国道
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二級国道(にきゅうこくどう)とは、1952年(昭和27年)6月10日に公布された道路法によって区分された日本の道路である。
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[編集] 本旨
一級国道として指定されなかった国道が二級国道として誕生した。具体的には101号から小田原厚木道路(=国道271号)が、本稿で述べている二級国道に当たる道路である。ただし、時代を追うごとに、指定される道路が増えた。なお、最後に二級国道に指定されたのは、国道271号=小田原厚木道路であり、1963年4月1日に指定されている。なお、「小田原厚木道路」については、二級国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令を参照されたい。
[編集] 現在の状況
- 1965年4月1日の道路法の改正で、一級国道や、二級国道の区分が廃止されて、一般国道となっている。
[編集] 参考
- 二級国道が整理・統廃合または、改番されて、かつて二級国道であった41号~57号が誕生している。
- 58号は、特例で二桁国道として、指定された。この特例とは、1972年5月15日に沖縄県が日本に返還されたために、現段階では、唯一の特例で58号という、二桁の番号が付与された。また、余談ではあるが、国道58号の沖縄本島の区間は、国道に指定されなければ、従来の県道の番号であった「沖縄県道1号」になる予定だった。
[編集] 一級・二級国道廃止後の新設国道について
- 必ずしも全ての国道がそうであるとは言えないが、かつて一般県道もしくは、各都道府県の主要地方道が、新規に国道に指定されている場合が多い。尚、1965年の道路法で二級国道が271号まで指定されているため、272号を含めて、これより大きい番号の国道は大多数が、各地の都道府県道を昇格させたものである。ちなみに、現在最も大きな番号を有する国道は沖縄県にある507号である。
- 1993年4月に国道507号が指定されて以降、新規に国道が指定されていない。その理由は、一般国道(※一桁、二桁番号の国道が中心に各地方の国土交通省事務所が管理する。一部に例外がある。交通量も基準のひとつである。例えば、旧二級国道171号や192号、196号は全線で指定区間。また、246号、163号、165号の一部、一般国道319号の香川県内の区間などの例がある。)や各都道府県の主要地方道(※管理費の一部が国から補助される。)は、現在各都道府県が管理しているためであるが、(※北海道の国道はすべて例外で、旧一級国道、旧二級国道、一般国道の区分にかかわらず、国が管理者である。)この管理の費用が、一般国道のほうが高いため、国が補助する路線が多くなればなるほど、財政を圧迫するためである。このため、今後も新規の国道指定は現状では見込めないのが実態である。